塔に囚われた花嫁

獅子の女神

http://blog.hatena.ne.jp/fMIMI/fmimi.hatenablog.com/edit?entry=6653586347146243339

に続くグラハム一族シリーズの2作目になります。
今回の話は気にいったので、どこまで続いているのかとおもったら、7作目までが出版されてるようです。全部の翻訳がされることを期待します~

13世紀末、スコットランドとの国境近くの城シーケアンにスコットランドの戦士アリン・グレアムとその仲間が攻め入った。シーケアンはアリンの妻を強姦し生きたまま火で焼き殺したキンゼイ・ダロー卿の婚約者レディ・カイラの城だった、噂ではダローをさらなる残虐行為に駆り立てているのはレディ・カイラだと言われていた。復讐を誓って城に攻め入ったアリンに最後まで抵抗した細見の騎士、匠な剣術でアリンに攻撃をしかけたがアリンの方が優勢だった。そしてとどめをさそうとしたとき、その戦士がレディ・カイラその人であることが判明する。レディ・カイラはエメラルド・グリーンの瞳の美しい美女だった。

 
気の強くて頭がよく腕もたつカイラは、このシリーズのヒロインの共通なのかわかりませんが結構なトラブルメーカーです。アリンの元を数回にげだろうとして同じ回数捕まり、それじゃあ信用したくてもできないよう~ってくらいに反抗します。エドワード王に無理やり婚約させられたダローの残虐性を見破っていたカイラは、アリンと通じた自分をダローが生かすはずはない、と思っています。そうかと言って、王の元に逃げてもダロー以外の貴族に褒美として贈られるのがわかっていたからこそアリンが城にいるうちに自分の母方の親戚をたよって自分の身を守ろうとします。
他のヒストリカルのヒロインと違って自分の領土の民を心配したりはしません。神父にも、領民は良い王の時もあるし悪い王の時もあることを分かっている。あなたは自分の身を守りなさい、とか言われるし。そういう時代だったのですかね。

ヒーローのアリンは、寡黙で勇気あふれ頭の切れる騎士で、幼馴染でおとなしく従順な妻アレクサンドラを故郷において遠征中に襲われたことの復讐をちかってカイラの元にやってきます。カイラの美しさ、強さ、生き生きとした魅力に惚れたくないのに惚れてしまいます。
いろいろ事情はあるけれど最初は敵として最後にいくにつれ恋人としてしっかりと彼女を守るアリンは、かっこいいヒーローですね。
しかも、アリンのセリフがすっごくよい❤。同じくアリンに魅かれたくない、と思っているカイラに「俺にほれすぎるなよ」と数度となくいいます。いろいろな状況、心情の時にいうので、途中から誰にいってるの?ウヒヒ的な部分もあって良い味を出してると思います。

1作目はヒロインのわがままにやられて燃えませんでしたが、今回の話は面白かった!
このペースで3,4作目も翻訳してもらえるとうれしいですねえ。