消せない想い

アーケイン・ソサイアティ・シリーズ。面白くなってきました

 

同じ能力を有する叔母を亡くし、天涯孤独になったレインは、叔母の家を整理しようと、ワシントン州の小さな町を訪れた。そこで、あの声を聞いた。ただちに警察を呼び、調べるとそこには瀕死の女性が。。
レインは邪悪な心の持ち主の残像を聞くことができた。それはレインにとって全く不要で悩みの種でもあった。
そんな不思議な能力を持つ彼女のもとに、アーケイン・ソサエティの調査員ザックが現われる。彼もまた相手の思考を読みとれる特殊能力者で、レインの父が生前研究していた秘薬について調査の協力を求めてきたのだ。同じ能力を持ち、やがて惹かれあうふたりは、秘薬を悪用する謎の陰謀団と殺人犯に立ち向かっていく…。

 レインの孤独感がひしひしと感じられます。
父を死に追いやったアーケイン・ソサエティを敵と思いながらも、ザックにひかれていくレイン。それは自分の仲間に対するあこがれや喜びもあって、強烈な絆になっていきます。
ザックも、包み込みような存在として書かれていて素敵でした。
最後にレインの父の死の謎がとかれ、レインも幸せになれてよかった。