追憶の炎

ボディガード・シリーズ第5弾。以前からEDENの助っ人として登場していたオルテガがヒーローです。
でも、まさか、10歳年上のヒロインとは。。。ステキです。

<国境無き医師団>の看護師としてニカラグアで働いていたリリーは、自分の変わりに出動した若い友人の死により落ち込んでいた。そんな中でも、政治的付き合いの中で参加せざるを得なかったパーティで、一人沈んでいると、笑顔のまぶしいハンサムな戦士に声をかけられる。マニー・オルテガ。2人は出会った瞬間から魅かれあった。リリーは28歳。本国で結婚し、離婚も経験し、軽い関係には興味も希望も持っていなかったが、マニーの誘惑には抵抗できなかった。
2人はそのままマニーの姉のアパートに転がりこみ、愛と情熱にまみれた1週間を過ごしたが、ある日、夜間呼び出しがかかったリリーが出かけたあとから、マニーが姿を消した。
軍に問い合わせたところ、出動した銃撃戦で命を落としたという。
絶望と悲しみの中、本国に帰国したリリーは、その後1人で、マニーの残したいった息子と生きてきた。
しかし、8か月前にテレビでみた特殊部隊のドキュメンタリーにマニーを見つけた。ショックだった。
生きていたの?どうして米軍の特殊部隊にいるの?どうして私に連絡してくれなかったの?さまざなな答えの出ない疑問が頭のなかを飛び交った。そして、一大決心をして、マニーのいるボストンへの引っ越しを決めた。そこで看護長として職を得たリリーは、さっそく仕事に取り掛かる。大事な息子のアダムは、スリランカにボランティアに出かけていた。
さすがボストン。救急病棟が戦場のようだ。あわただしく患者が入れ替わる中で、リリーはマニーと再会した。だが、その時マニーの目の中に浮かんだのは、憎悪?どうして?
混乱し、その場をやり過ごしたリリーだったが、その直後、どうしてもマニーに助けてもらわなければならないことが発生しいた。アダムが、リリーとマニーの息子が誘拐されたのだ!

おもしろかったです。
かなり夢中で読みました。
マニーの情熱、それを裏切られたと知ったときのショック、自分を生かし続けるために作ったリリーへの憎悪。それを溶かしていく過程がとても良く書かれていました。
リリーは、さすがに大人ですね。つらくても、悲しくても、かなり耐えます。母として女性として良く出来た人だとおもいました。

最後にダラスが決心するシーンもあり、いよいよ最終話に突入ですね。