氷に閉ざされて

新作リンダ・ハワードです。
全盛期には及びませんが、それなりに面白かったです

億万長者のジム・ウィンゲートが死に際に選んだうら若き妻ベイリーは、世間からは年老いた夫をたぶらかした冷たい財産狙いの妻とみられていたが実は投資の専門家で、ジムの子供たちの投資財産を守るために契約によって雇われた専門家だった。しかし、ジムの子供たちの嫌がらせは果てしなく、そのための迷惑料をもらってもよい、と思えるほどだった。
そんな喧騒を忘れるために、家族の中で唯一仲ののよい弟夫婦を休暇を過ごすためにデンバーへ飛ぶ途中、飛行機に異常が発生した。場所はワシントン州の山の中。パニックに陥り悲鳴を上げたい思いを抑えているベイリーは初めての飛行機の不時着を経験する。
何としても生きようとするベイリーは、操縦士のキャルを救出し傷の手当をして、高山病とパニック、けがに苦しみながらも何とか生き残る手立てを探し始めるが。。

 
たぶん、他の作家さんならば結構よいできだと思うのですが、リンダ・ハワードにはつい高レベルを求めてしまいがちです。ヒーローのキャルは、ハワード・ヒーローとは思えないくらい思いやりあふれる素敵な男性です。対するベイリーは育ちの複雑さから恋愛に臆病になっている大人の女性です。
二人の関係は緊急事態の中で急速に発展していくわけですが。。。。