あなたのために踊らせて

ホルト姉妹シリーズ?っていうんですか?の第2作目です。
一作目美女とスパイで結婚したカップルもでてくるし、スザンヌがたちよった劇場、そして劇場の謎めいたオーナーもでてきます。

 

養母に育てられ、貧しいながらも必死に生きながらえ、パリのプリマドンナとして成功したシルヴィの元に届けられた一通の手紙、自分には妹と姉がいて、今妹がイギリスから自分を探す手紙を送ってきたということに驚愕しながらも幼いころの朧げな記憶からすると、生き別れた姉妹の存在は妙になっとくの行くものだった。そこで、仕事も愛人もすべて投げ出していきなりイギリスにやってきたシルヴィ。旅の途中で追剥にあったり、妹の留守中に現れた詐欺だと思われたことで、行き場をなくしてしまう。仕方なく、シルヴィは相乗り馬車で一緒で何らかの親近感とときめきを覚えたトム・ショネーシーの元に身を寄せる。この逆境を救ってもらうかわりにトムの劇場で踊ることを受け入れるシルヴィ。トムとは一線を引いた関係でありながら、なぜかひきつけられて。。。

 
はっきりいって、前作より良いです。
猪突猛進型のヒロインは、困ったことになっても内心おびえていても泣きごとは言いません。
非常に強いしっかりした女性です。
こういうヒロイン大好きです。
ヒーローのトムも大好き。シルヴィにひかれながらも、自分はシルヴィにはふさわしくないとか、いろいろ言い訳を考えて彼女から離れようとしたり。でも結ばれてからも、特に抱え込むわけでもなく、あくまでさりげない。去っていっても仕方ない、と思っているようで、実は誰にも渡したくないと思ってる。
なんか、その裏腹は心理状態とか、抑えた情熱とか大好きです。
2人の大人の関係がハッピーエンドで、素直にうれしい、と思える作品でした。