黄金の翼

ジョハンセンらしい話でした。
抑制の利いたヒーローがよかったです。

ある小国の国王の姪で、厳格な父親に育てられたテスは、女性が奴隷として生きる姿や愛欲におぼれていく姿を見ながらそだってきた。テス自身も生意気な行動により何度も父から体罰を与えられているテスは、好奇心や自尊心を大事にしならも、いずれ自分自身も王国のこまとして、政治的な結婚に巻き込まれていくことを受け入れていた。
そんなある日、沼にはまった愛犬を救おうと奮闘しているテスの前に、いとこのサシャと迫力のある青年が通りかかり、青年はテスを助けてくれた。彼がテスに忘れられない印象を残して行った。
数年後、修道院に預けられていたテスが出会ったのは、数年たってさらにハンサムにさらに貫録をつけたあの青年ガレンだった。彼のが重いもよらぬ申し出をテスにするのだが。。。

 抑圧された環境で育った割には陽気で明るく、前向きなヒロイン。もう少し、まがってしまったところがあってもよいのに。。と少し意地悪く思いました。一方苦労人のヒーローが完璧に自分を隠すすべを身につけていて、すごい!の一言。
でも、独占欲むき出して、よかったです。冷静沈着で、でもヒロインにはとことんこだわる姿勢が、ジョハンセンらしいヒーローって感じです。
サラサラ読めてたのしかたです