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あなたのすべてを抱きしめて

おもしろかったです。
最初にクレイパスを読んだときに感じた勢いがあり、ヒーローの変貌ぶりがおみごと!
やっぱりクレイパスはいい!!って思う一冊でした

美しい社交界の華にして、有名賭博オーナーの愛人。謎めいていて常に人々の脚光の中心にいるリリー。小悪魔的な魅力を誇る彼女が、妹と冷酷で有名な伯爵アレックスの政略結婚により、妹と愛し合っているが仲を引き裂かれたリリーの親友ザックの悲嘆に応じて、アレックスと妹ペネロペの縁談を壊しにやってきた。
淑女とはおもえぬ物言いや行動、態度に激しく敵対心を燃やすアレックス。
だが、敵対心は次第に情熱にかわっていき・・・・

 
最初のころのアレックスと最後のころのアレックスはまるで別人!
亡き恋人のために心を亡くしていたアレックスの心の傷の大きさのあらわれなのかな?
とにかく包容力の大きさにメロメロになっちゃいました。
リリーの辛さ、悲しみ、自由への愛情などすべてを理解した上で、一歩下がってリリーからの信頼を待とうというのは、その辺の傲慢ヒーローとはちがうんだよね-と思わせられましたね。

リリーもレディとして育ったわりにはかなり変わった女性ですが、それなりにそうなってしまった理由もあり、なるべくしてなったのねと妙に納得させられる部分もありました。
そしてリリーのこういう社交界から飛びぬけた部分があったので、アレックスとのスキャンダルをすんなり受け入れ、というかそんなスキャンダルなんか関係ないわ!とばかりに蹴散らし、自分の目的に向かって進み、最後は親の承諾も取らずの結婚という、当時ではありえないような結末もすんなりいってしまったのだろうな。ある意味最強なコンビですからね。この二人。
リリーの隠している秘密が、2人の関係の左右するカギになってくるわけです。

そしてデレク!なぜか、あなたを夢みてよりもかっこよく見えました。
言葉の汚さとか、いじけ具合とか、いばり具合とか。。。
微妙に心をくすぐる、よくできたキャラです。
彼のせつな~い(ように見える)身の引き方を読んでから、読みたかったですね