遥かな森の天使

なかなか面白かったです。
歴史に絡めた話でロマンスっぽいサスペンスって好きです!

森のコテージで3人の小母に育てられた孤児のアリーは、幸運なことに6人の身分の高い後見人を持つことから伯爵家にも頻繁に出入りしていた。ある日、後見人の一人であるカーライル伯爵の元をおとずれようとした途中で盗賊に襲われる。盗賊は何も取らずに去っていったが、憎むべき盗賊でありながら、なぜかアリーの心に強い印象を残すのだった。
伯爵家についたアリーは自分の婚約披露パーティと知らずに、パーティに出席する。驚きと同時に婚約パーティに現れない婚約者に腹を立てていた。。
そのころアリーの婚約者のマークは、反王制主義の著名人ばかりが立て続けに殺害される事件を捜査していたが、ふと気づくと、捜査の一環で盗賊として襲った馬車にのっていた、美しく勇敢な婚約者を思い出していた。。。

 


2人の出会い、恋に落ちて、実際にこころ通わすまでに大分時間がかかります。
サスペンスあり、歴史的な秘話あり、女性の職に対する進出あり、と盛りだくさんな話です。
最初は婚約者がいながら、盗賊にひかれることに悩むアリーであすが、マークと盗賊が同一人物であることに気づいてからも、気づいていないような意地悪をするところもありますが、根は素直なお嬢様で、なんで孤児なのにこんなお嬢様なんだ?って首をかしげたくなるほどです。
マークは、今でいうMI6のような感じなのかな~。軍人でもないけど、女王陛下直属のしもべってかんじで、とにかく忙しい。貴族なのに、こんなに忙しいだなんて、新鮮でした。

この前の話もあるようなので、今度そっちを読んでみようと思います。