復讐の輪舞

 

突然の婚約破棄の末の駆け落ち結婚。
スキャンダラスな関係の2人が再会した。夫に先立たれたエリザベスは、3年前にになくなった夫の秘密の日記が届き、その日記をわたせという脅迫状を受けて、不本意ながら夫の働き先、諜報部に連絡をとり、日記の解読を依頼した。そんなエリザベスの身を案じ現れたのが、昔の恋人マーカスだった。


2人は結婚寸前で深く魅かれあっていたが、ある出来事からエリザベスはマーカスの不貞を信じ、子爵であった夫と結婚したのだった。相変わらず魅力的で誰よりもハンサムなマーカスに、抵抗しがたいものを感じ、できるだけマーカスを避けようとするのだが、マーカスは執拗に追ってきてエリザベスを我がもの顔で支配するのだが、、、

マーカスがかっこいい!4年前に見事に振られ、半身を失ったような状態で移ろうように生きてきたのに、久し振りに帰郷してみたら、彼女は未亡人になっていた。こんどこそ!
っていって、本当にものすごい攻めっぷりです。そして時には穏やかに、優しく、時には強引に。
最初は自分自身への復讐のために。。なんて考えていたけれど、途中からは彼女に夢中だと思うとまた捨てられてしまうのではないかと怖くなってしまう。
エリザベスもプレイボーイだった父を見て育った結果、妻に誠実な男性を求めています。でも、マーカスが堅実で自分自身を無意味に危険にさらさない人である保障が欲しいのに、なかなかうまくいきません。マーカスを操ろうとする勝気な面もありますが、本当はさみしがりな寂しい女性が隠れていて、繊細です。

この作家さんの複雑なキャラたちが気にいりました。
また読みたい!