夜色の愛につつまれて

ハサウェイ・シリーズの一作目です。
私的にはつぼにはまって大のお気に入りになりました。
キャムがよいですねえ、なんとも言えず優しくまめで保護欲が強くって殺し文句のたたき売り状態で。
こんなドラゴン、私もほしい!!!

長女のアメリアは悲嘆に暮れていた。
良家に生まれながらも両親を亡くし、傾きかけた家を失意の兄がこれでもか!これでもか!と放蕩の限りをつくしハサウェイ兄弟はどん底の生活を余儀なくされていた。そんなとき、兄がハンプシャーの領地を称号を相続し、一家はロンドンからハンプシャーに引っ越す。
せめて兄がもっとしっかりしてくれたら。兄が顧みないすべてを心配し3人の姉妹とケブの面倒を見て、そして酔って行方知らずになる兄の面倒も見ているアメリアは疲れきっていた。
到着してみたハンプシャーの屋敷もひどいものだった。その近所でアメリアはロンドンで兄を迎えにいった賭博場で出会ったハンサムで裕福なロマの青年キャム・ローハンと出会い、胸のときめきを覚える。私は誰とも結婚しないと決めているのに。。。どうして彼にあうと体があつくいきが苦しくなるのだろう。なぜかキャムも喜んでくれているような様子で、アメリアはうれしかった。
ハンプシャーに落ち着こうとする一家だったが、次から次へと災難が続く。くじけそうになりながら歯を食いしばりがんばろうとするアメリアに、キャムはやさしくけれど強引に救いの手を差し伸べるのだった。

 
キャム!最高!
一歩引きながら、良く観察し、何事も見逃さない抜け目のなさ、かっこいよいです。
世なれた不良っぽいところもありながら、紳士としての振る舞いもわきまえ、差別的なことを言われても多少腹を立てての表面にはあらわさないところもぐー!
でも、アメリアに対する運命を受け入れた後は、攻める攻める!
あっぱれです。
アメリアも私は好きですね。
家族のため、自分が犠牲になってもいいんだ!っていう長女にありがちなおせっかい。それに疲れてしまいむなしくなってしまうさみしさ。一度は愛に敗れ、男というものを信用できなくなり、男というよりも人として信用できるかどうかを見分けるようなったアメリアだから、人種の違いにこだわることなく、キャムの腕の中に走っていけたのだと思います。
私は他文化で育った方との結婚はハードルが高いと思ってます。だから、、2人が何度も迷い、同調するようにメリペンも迷っているのは当然だと思うし、それを超えても結婚しようとするキャムとアメリアは(特にこの時代ですから)勇気があるなあ~と思いますねえ。
この2人の関係が2作目の序章なのかも知れませんね。

ハサウェイ一家は、パッと見、どうしようもない没落貴族ですが、その彼らがどんな素敵な人と出会い、素敵な経験をしていくのか、とても楽しみです!
やっぱりクレイパスは最高です。