わたしの黒い騎士

再読です

3世紀の英国、ウェアウィック城にイングランドの禍と世間に悪名高い男の使いが花嫁を迎えにやってきた。花嫁はウェアウィック城の一人娘ジリアン。残虐な父の元、日々鞭で打たれ、背中が破けていない服は持っておらず、すべての父はこのような行為を通常行い、一般的な娘はこのような鞭打ちや殴打にも泣かずに立ちむかうのに、泣いて赦しをこう自分は弱虫だと信じ、父よりも恐ろしい男の元で嫁ぐことを一瞬躊躇するほどだった。
初めてあった黒い竜ことクリストファーは、だが、ジリアンの予想と違いを殴ろうとも縛ろうともせず、親切に接してくれる。たとえ目が見えなくても、、それはクリストファーが必死に隠そうとしていたが、新婚生活の中で早々にジリアンも気づいてしまったことだったが、なぐられもせず、食事も十分にもらい、夜ゆっくり眠れるのであれば、ジリアンは満足だった。そこでずっとクリストファーの元においてもらうために子供をほしいと思うようになるが、そのようなジリアンの行動はなぜかクリストファーを激怒させ。。。

情熱的な盛り上がりも運命的なときめきもありません。
むしろクリストファーは亡くなったジリアンの兄との誓いを守るためにいやいやながらジリアンを妻に迎えます。ジリアンはされにひどく、殴られず雨風をよけて十分な食事をもらって生きるためにクリストファーの本当の妻でいたいと思います。
しかし、子供のことでもめてジリアンが家を飛び出し、クリストファーが彼女を保護し守り、大切にしなければならないと自覚し、忍耐強い態度がジリアンの脅えをとりのぞき、自信を与え、本来のお茶目な性格を浮き彫りさせていき、当然の成り行きとしてジリアンはクリストファーを愛するようになります。
このまったりとして繊細は人間描写は見事です。
あつあつでごまかされるようなこともまったくなし。
本当に才能あるってこういうことなんだろうなあ~と感じます。

Stardust of Yesterday (Haunted Hearts) Stardust of Yesterday (Haunted Hearts)
(1996/04)
Lynn Kurland

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「Stardust of Yesterday」という作品でデビュー、そして同作品でRITA賞受賞って、すごいですね。
ぜひ、この作品も翻訳してほしいですね。