100万ドルの魔法使い

ちょーおもしろかった!

こういう予想を裏切るおもしろさは久しぶり!

 

コンピューター業界での成功により大富豪となったが、かなりの変わり者として知られるトリスタンは魔法の存在を証明した者に100万ドルを与えるという“マジックコンテスト”を開催した。だが集まったのは金に目のくらんだペテン師ばかり。うんざりしかけたその時、会場上空に箒!にまたがった女性が忽然と現れ、トリスタンの足元に墜落したのだった。

300年の時を超えてやってきた魔法使い!
落ちこぼれ魔女アリアンが笑えます。非常に無邪気で純真。知恵はあるけれど、さすがに現在の文化にはすぐついてはいけませんよね。
トイレやシャワーに対する反応は、子供のようだし、エレベーターに対する反応は、あー知らなければこういうものかな~とおもわされました。
トリスタンのあまのじゃくな態度やアリアンの経験不足により振りまわされながらも距離を縮めていく2人。
無邪気で気分次第で魔法を出すヒロインとヒーローはこのまま幸せになっていくのかなああと思いきや!
びっくりするような展開がまってました。
すっごくおもしろかったです。
変人天才トリスタンの、心を開いていく様も見事でした。実際には繊細で何の代償も求められることなく愛されたがっている彼を見つけ、愛してあげられるアリアンの姿は最高でした。

続編もあるようで、ぜひぜひつづきも読みたい!
でも、今回の作品があまりによくできていたので、これ以上ってありえるのか不安です。