グレイの瞳に花束を

おもしろかったです!
限りなく優しく包容力があって気が利くヒーロー。。。いいですねえ。ここまで尽くされるのって。

放蕩貴族マーカスが伯爵位と同時に3人の美しく年頃の被後見人も相続し、その3人の結婚を進めなければならなくなった!うっとおしいがって、面倒臭がって弁護士に任せきりにして、親友たちと遊んでいるところへ、輝く美女が押し入ってくる。生命力にあふれ、強気で、機転がきいて活発。そして美しく肉体的にも肉感的美女でマーカスごのみ。赤みがかった金髪とグレイの瞳ににらまれ、自分たちは自活できるから、後見人はいらない!と主張して帰っていった。その女性こそ、マーカスの被後見人3姉妹の長女アラベラだった。両親ともにスキャンダルにまみれて姿を消した過去により社交界から追放されたも同然の3姉妹。だが、今まで彼女のように生き生きとして気分にさせてくれる女性はいなかった。結婚。。。ならば自分自らが結婚したい。今までは結婚なんて、義務の延長で自由の終末と思っていたが、彼女とならば対応なパートナーとして楽しく挑戦にあふれた日々が遅れそうだ。
決めた!彼女と結婚する。

 
ヒロインのアラベラは、何も無いところから、必死に働いて裕福な商人の娘相手のアカデミーを開校し、機動に乗せた努力の人。父の浮気に泣いていた母、その母も愛人を作って子供を捨てて逃げてしまったという過去に深く傷つき、結婚や恋、愛に対して希望を持てないでいる。
マーカスにひかれながらも、傷つけられるのではないか?という不安を消せない。
そこに。。。。マーカスはひとつひとつ丁寧にアラベラの不安を解消していくまめまめしさを発揮して、すでにマーカスに魅了されていたアラベラを引き込んでいく。押してはひいて、抱え込む!ような技の応酬はさすが放蕩人(元)って感じで、恋に落ちていくアラベラは自然でのびのびしていて楽しかったです。
こういうロマンスって素敵ですねえ、
まさにロマンス!心の栄養って感じで、楽しみました。
最近はいろいろな作家さんが翻訳されるようになって、うれしい悲鳴ですね。
読みが追い付かない・・・トホホ

残りの2姉妹も続いて刊行されるなんて!うれしいです!