汚された令嬢

強烈!痛快!おもしろい!
ヒストリカルでも、こんなやんちゃなヒロインありなんですねえ~

 

愛し愛されていると思い、純潔をささげた相手が自分との情事のすぐあとに父の元愛人と親しげに歓談し、お互いを愛ぶしあう姿を見て、裏切られたことを知った。自分は父への復讐のために利用されたのだ。本来の令嬢であれば、傷者になったことを恥じ、社交界から離れるのかもしれないが、自分はちがう!奔放な家族をもち、色恋沙汰で早死にする後継ぎが多いソリティア公爵家令嬢フェイアーは、自分を陥れたスタンディッシュ卿とヒプグレイブ伯爵夫人と真っ向から勝負する道を選ぶ。
美しく自身に満ち溢れたフェイアーに魅せられた男がいた。資産家のマッカス・ブローリー。社交界への足がかりをほしいと思うハンサムな成り上がり者だが、マッカスはフェイアーと出会い、ぜひ自分たちは契約を結ぶべきだ、と彼女を説得する。マッカス自身、フェイアーに魅了され常に自分のそばに置きたいと思うほどに思いを募らせていたが、ある目的のためには社交界への足がかりが必要だった。
ハンサムはスタンディッシュ卿に騙されて間もないのに、またハンサムな男性が。。。でも、マッカスは違う。自分をどぎまぎさせる。そして彼の提供する契約は、自分の求めるものだ。。。と意を決してマッカスと手を結ぶフェリアーだが、強引で気分やに見えて、繊細や知性、そして彼女を何よりも大切な風に見つめ、扱ってくれる日々に、彼女自身がマッカスの人柄に魅了されていってしまう・・

 


とにかく痛快。彼女を甘くみた人に次々に暴言を吐いたり、けりを入れたり、本当に令嬢?
って思うけれど、家族の表現を読むにつれ、母も父も愛人がいて、それでも愛し合って成り立ってる家庭で、先祖代々恋愛沙汰で早死にすることが多い家系の出身てことは、相当な情熱家なわけですねよね。情熱家で癇癪持ちでプライドも高くって・・経験積めば怖いものなしですね。
変わりも一家の中で、母も兄もいい味出してましたが、最後のお父様の盛り上がりようはたまらなく気にいりました。こんなむちゃくちゃな公爵って。。。。すごすぎます。娘を守るためとはいえ、家を壊す勢いは、イギリス人っぽくない熱の入りようです。ヒーロー殺されないでよかった。。

対するマッカスは、多少の過去はあっても好青年で、いろいろな事情があれど、一目ぼれで性格のわすさと威勢のよさをしってからもマッカスのフェリアーへの愛情は揺らぐことなく、守りからかい、いつくしんでくれます。このぞっこん度は正統派のヒーローって感じで、よいです。

あまりめだなかったけど、性格が悪そうで、またハチャメチャそうなフェリアーの兄も気にりました。
次は彼の話なうようです。さらにめちゃくちゃなヒーローが、どんなヒロインと結ばれるのか。。楽しみですねえ。