真夜中の天使

これは買ってよかった!
まさしく美女と野獣なんでしょうけれど。。。

 

アレグラ・エニスはアイルランド音楽の歌手だったが、数か月前の事件のあと、脳の中にできた内出血が原因で失明状態になっていた。前作でバドが負傷した事件の夜、アレグラは会場で歌を披露しているところだった。だが、突然の悲鳴、ものが壊れる音、そしてついさっき会ったばかりのシニア・チーフ=ダグラスに、ステージの下に連れ込まれ、静かにするように諭される。恐怖の中、ダグラスといれば安全だと思えた。
アレグラの願いを聞きいれ、ダグラスは事件のあとアレグラの家まで一緒にきて、その夜一緒に過ごしてくれることを約束した。どうもアレグラをすいてくれているダグラスの様子。失明により自信を失い、心のよりどころを亡くしていたアレグラにとって、あっという間にダグラスこそ何よりも大事な人になっていった。

 戦士らしくこわもての外見からは予想もつかないほど音楽に詳しく、気配りこまやかなダグラス。自らの容姿にコンプレックスをもっている分、アレグラの清らかな美しさにひきつけられる。そして彼女が目が見えないからこそ、自分はそばに居させてもらえる。自分が守ってやらないと、アレグラは自分の家の中でさえ危険だ。そして相当なストレスを感じている。自分ならば彼女を散歩に連れていくことも、劇場に連れていくこともできる。生まれて初めての恋人の出現に戸惑いながらも、アレグラから離れられなくなってしまったダグラス。

幸せをかみしめる2人のところへ、アレグラの失明の原因を作った男の影が忍び寄る~

とにかく!この話のポイントはダグラスのメロメロっぷりだとおもってます。
美しく清らかなイメージのアレグラですが、アイルランド人?っぽく気性も激しく、一度言い出したらききません。普段は教官として部下を鍛えるダグラスにとって命にかかわる事柄で意地をはるアレグラは理解不能ですが、そこはうま~くまるめこみ、少しづつアレグラの心を開いていきます。
アレグラの食事を準備し、風呂の沸かし、散歩につれていき、添い寝?して悪夢から守ってやり、本当にすばらしい旦那さまです。
二人の恋の急激な盛り上がり、いきなりのお恋人同士というシチュエーションは前作と同じですが、その後のダグラスの行動、態度、自分を卑下した行動・言動のかずかずに、むひむひ!してしまいました。あつ~いラブシーンもありますが、2人のキャラの強さにあまりきにならないくらい。
ホットなシーンよりも二人のやり取りのが面白い!

3冊目、かってよかったです