この愛を諦め
以前のMIRA文庫は、ハーレクインの再販やパッとしない作品が多かったイメージですが、最近頑張っているイメージが強いです。
という中で、たぶんハーレクイン再販ですが、つらい人生の果ての幸せ、という感じでよかったです。
1902年。ペニー・ジョーダンの祖母の経験をベースに書いた話だそうです。
母の遺言で愛する人と別れ、叔母たちにより妹弟たちとも離れ離れにされ、孤独に生きてきたエリー。
最愛の初恋の人、ギデオンのことが忘れなれない。
けれど、ギデオンが年上の恋人と愛し合うようになったと思い込み、周りの進めるまま結婚するエリー。
でも結婚した夫は父に歯向かえない、かわいそうな男だった。
夫は間もなく生活費を稼ぐことができなくなり、エリーが家計をたすけるように。。。そしてある日、みずから命をたってしまう。
ギデオンと別れて幸せになるはずが、どんどん苦しい生活に追い込まれるエリー。もう、どん底。。というときにギデオンが現れ、二人は消えたはずの愛を再確認するのですが。。。
そこまで至る過程がきつすぎますね。
女性の権利が認められなかった時代。まさしくこうだったのでしょうねえ。。
史実としては面白く、ロマンスとしては、きつい話でした。
果たして、あきらめる必要があったのかも。。。謎です。