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幸せの宿る場所

トレイシー・アン・ウォレン ロマンス バイロン・シリーズ

 前作夢を見ることでヒーローと競いあい、強烈に恋に敗れた割に妙~にかっこよかったハーディがヒーローです。
期待通り面白かったのですが、少し物足りなかった気もします。

 兄ゲイジとリバティの結婚式でワインセーラーにいた男性の後姿をボーイフレンドと間違え、世界がひっくりかえるようなキスをして、強烈な魅力を振りまく男性と出会ったヘイブン。大富豪トラディス家の令嬢として育てられた割には、母の失望と父からの過干渉により自尊心が少なく、恋愛経験も少ないヘイブンは彼が自分にひかれたとは思えず、またリバティとハーディのことを思い出すにつれ、その攻撃の的にされそうになったのかも。。と忘れることにした。


その当時、ヘイブンにはもっと大切な関心ことがあった。初めてのボーイフレンドのニックはとても素敵な人で、自分に、自分だけをただ愛してくれる人がいるという、初めての出来事に、まさに舞い上がっている状態だった。だが父の反対にあい、ヘイブンは自分に向けられる愛は本物だと信じてニックと駆け落ちする。その結果、トラヴィス家の相続人からはずされても構わなかった。

だが、ニックとの結婚生活は、予想もしなかった展開を迎える。結婚するまではやさしかったのに、結婚してからはヘイブンのサポートに回らないトラヴィス家を非難したり、ヘイブンが何をやってもまともにできないと攻め立てる。そのうちに暴力もふるうようになり、ヘイブンはどうしていいか分からなくなってしまう。
そしてある日、些細なきっかけからニックが爆発し、さんざんヘイブンに暴行を加え、レイプし、家の外に放り出した。お金も行くあてもないヘイブンは、最後の綱の兄ゲイジに連絡を取る。
それが、悲惨だった結婚から抜け出す一歩になった。
ヒューストンに戻ったヘイブンは、兄ジャックの会社で働きはじめる。兄たちは気を使ってヘイブンを連れだしてくれが、精神的に立ちなおリかけていたヘイブンは不安定だった。そして、兄に連れられて行ったバーで、偶然ハーディと再会したヘイブンは。。。

兄のようになりたいヘイブンに、女の子女の子したものを求めた母。かわいいくて仕方なくってつい過干渉になってしまう父。立派な兄たち。愛されている実感の持てない、小さくて華奢な女の子ヘイブン。家族とはかなり強気にけんかもできるのに、愛されたい欲求が強すぎて、ニックにいいように利用されてしまったヘイブン。最近はカッコいい男性でもDVは走る人が増えてるとのこと・・・他人ごとには思えないところが怖いです。

ヘイブンとハーディの出会いは、ハーディの中では衝撃的な出会いで、ヘイブンの中でもそうだったのだろうけれども経験の無さからその重要さに気づかないヘイブン。過去の関係に傷つき、フレッシュバックにおびえる彼女を、ハーディは本当によくめんどうをみます。このヒロインにメロメロヒーロー像はよいですね。そして後半の、2人関係の危機も、ハーディとの関係で自信を取り戻したヘイブンが冷静に立ちむかう姿は、成長を感じました。
仲なおりもドラマチックで、感動的でよかった!。

 

最後にヘイブンが、この関係の大切さを、過去の経験や過ちがあったからこそ、大事に思えるっていうようなことがあって、この2人だからこそ、そういうことがいいあえて、関係を良い方向にしていく努力をしていけるのだなあ。と感動しました。
ナイフみたいにとがって、いずれ自分のことまで傷つけてしまうのでは?とリバティに心配されたハーディも、ヘイブンというラブリーなスローターに出会い、幸せになって、丸くなりましたね。