ふたりきりの花園で
バイロンシリーズの2作目で、個人的にお気に入りな話です。
公爵家の3男ジャックはある日賭けに大負けし、勝者のある商人から賭け金のかわりにある取引を持ちかけらえる。それは、彼の娘を誘惑し結婚してくれれば、賭けのことは忘れさらにお金をだそう、ただしこの取り決めを決してその娘に知られてはならない、というものだった。
こんな賭けを親が持ち出してくるのでは相当問題がある女性かと思いきや、商人の娘グレースは長身かつ赤い髪の印象的な瞳を持つ女性で、ジャックは純粋にグレースに惹かれていく。
グレースにとってもジャックはあこがれの的。まさか、ジャックが自分に声をかけて、誘って一緒に出掛けてくれるとは。。と、舞上がる気分。ジャックに結婚を申し込まれてからは、ジャックの家族の貴族ながらきさくな人柄に触れ、自分の幸せをかみしめていたのだが。。
真実をしってしまう・・
ほんとうに、くやしいですよね。実の親に結婚できない娘とおもわれていたのかとか、今までのジャックの優しさはなんだったのか、とか考えたら、本当にくやしいと思う。
でも、優しいグレースは回り影響しないように、離れていく案を提案する。残酷だよねえ、仕方ないとはいえ。
でも、心の中ではジャックを恋しがるグレース。
最初は、植物の名前にも疎く花の名前もわからなかったジャックが、グレースのために花の名前を憶え、組み合わせを覚え彼女のために、花園を作る場面が大好きです。
素直になれない気持ちをも打ち砕く力がありますね。