その夢からさめても

バイロン・シリーズの第1作目です

 

ヒロインのメグは、軍人だった父について回って、父を助けてきたが、父亡きあと身寄りがなく、スコットランドのおばを頼って旅をしていた。旅の途中の猛吹雪にあい、助けを求めて、ケイド・バイロン卿の屋敷に助けを求めた。戦争での拷問のせいで心と体に傷を負ったバイロン卿は、偏屈な態度を見せ、メグと侍女を追い出そうとするが、雪の状況をみて、仕方なしに滞在を許した。

数日間続く吹雪の中、あまり接しないように努めるケイドだったが、折にふれメグと話すたびに、聡明で優しいメグに惹かれていった。だが、戦地でつらい体験をしたケイドは悪夢にうなされるとともに忘れられない女性がおり、ある日メグをその女性の名で呼んでから、お互いに少し避けるようになった。

このままでいいか、と思っていたところ、メグの出発の朝、噂好きな隣人に独身男の家でメグが過ごしたことがばれてしまい、とっさに婚約者ということにしてしまう。

 

慌てて取り消そうとするメグに対し、婚約者としてロンドンにいき、本当の婚約者を見つければいい、と提案するケイドだったが。。。

 

ロンドンで、家族とともに過ごし、健康を取り戻すケイド。そんなケイドにエスコートされ社交界をまわるメグは、他の人を見つけなければいけないと思いつつケイドに惹かれていきます。ケイドもメグの相手に難癖をつけ、なかなかふさわしい相手と認めてくれないようす。そんな中、ケイドの記憶を呼び起こす敵との再会があり、ケイドは窮地に立たされます。

そんなケイドを支えるメグ。メグは徐々にケイドにとってかけがえのない存在になっていくのですが、認めないケイド。最後まで安心できない2人でした。