罪深き愛のゆくえ

妖艶な美女で高級娼婦ソレイヤはカイルモア公爵=ジャスティンの愛人として1年を過ごしたのち、突然姿を消した。実は、ソレイヤはつらい思いをして作り上げたヴェリティ・アシュトンの別人格で、若くして両親を失い、幼い弟妹を養うために仕方なく娼婦になった過去があった。いつか十分な蓄えができたら、娼婦をやめて静かにくらすことだけを支えに生きてきたヴェリティ。気前のよいカイルモア公爵のおかげで目標も達成し、いざ北部の田舎で新しい生活をはじめようとしたところへ、怒り狂ったジャスティンがやってきた。公爵は、姿を消したヴェリティを死にもの狂いで捜し、突き止め、追いつめてきたのだ。ジャスティンは弟の命を助ける代わりにヴェリティを拉致し、遠い遠いスコットランドまでつれていくのだが。。。。

 
6年前からソレイヤに執着していたジャスティンには、ソレイヤといるときだけが、自分が救われると感じられる時間であり、彼女を失ったら自分も死んでしまうというくらいに、ぞっこん。。というか、狂喜に近いこだわりです。
ヴェリティは、そんなジャスティンを、元愛人として見ていて、やっと娼婦家業から足をあらったのに。。。と最初嘆きますが、人間としてのジャスティンにひかれ、恋をして、ついには深く深くのめりこんでいきます。
うーん。。まあ、面白いといえば面白いかもしれませんが、かなりストーカーまがいの最初の行動はいただけません。最後のころのすっきりとしたジャスティンはすきでした。