ただ会いたくて

ついに!3作目でこのシリーズも完結ですね。

ついに3人目のスザンナがヒロインです。
父の自殺という不名誉な出来事から立ち直り、細い有力者の恩恵にすがって生きてきた日々。
でも、スザンナは今の生活、教師として職を得て、生徒たちを指導する日々に満足していた。
だが、ある日友人の誘いで訪問したところで、因縁のウィットリーフ子爵ピーターと出会ってしまう。
冷たくし、無視に努めるスザンナに、逆に興味をもったピーターはスザンナの友人となることを提案し、
一緒にいる時間を増やしていく。当初の予想とは違って、とてもいい人のピーターに戸惑うスザンナだったが。。

 ウィットリーフ子爵ピーターとであい、ひかれながらも突き放したはずなのに、気がつくと一緒にいる。
深い絆で結ばれた2人が、本当に結ばれるまでになる、静かだけど良い話でした。
ピーターの明るさ、優しさ、思慮深さ。男性として、女性の理想に近い、近すぎるほどに、希有な存在として書かれていて、ロマンスだな~と思ったけれど、良かったです。
隠していた過去は、当時としては相当なスキャンダルだったと思うし、ヒーローの母親には背筋が寒くなる感覚を覚えるけれど。。。そういう困難も乗り越えて、きっちりと対処していくピーターが素敵でした。