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星降る夜に抱かれて

フィオナはロンドンで書店を営む26歳の女性。父を亡くし、正気を失った母を病院に訪ねるのが日課の、物静かな孤独な女性だった。ペンネームを使って、今ロンドンで話題の小説を書いているが、そのことはフィオナと母との秘密だった。小説のアイディアをまとめるためにも、フィオナは夜の散歩が大好きだった。すっきりとして考えがまとまる。
だが、しばらく前から散歩に出かけるたびに誰かに見張られているような気がしてならない。
今夜もそんな気がする。。。。とそこへ男性が一人近づいてきて。。。

 男性の振りをして小説を書くって、難しいと思うのです。それが、きゃぴきゃぴの女性だったりしたら、やっぱり違和感ありますよね。
このヒロインのフィオナは筋金入りの変人。闇を愛し、奇形を好み孤独に生きる26歳の、当時としては生き遅れの女性。でも、そんな設定や、孤独になってしまった彼女の生い立ちを考えると、そういう小説を書いていても不思議ではないかも!って思える自然さがよかった。小説家として成功しても、特にはなやかに暮らすわけでもなく、好きな小説をもくもくと書き、母の看病に通う日々。はっきりいって、いつ寝てるの?ってくらい良く働きますね。
対するヒーローのエイダンも、軍で大佐まで昇格しながらも過去の自分のミスが許せずに、華やかなもの、心を穏やかにするものから一歩引いて生活する家族以外とは深い付き合いを持たない男性。
そんな二人が出会い、お互いのテリトリィに入れるまで、抵抗や反抗があり、なかなか簡単にはいかない。そんなもどかしさも、よかった!
華やかさはない分、2人の感情の動きが良く出ていて、夢中で読みました。
えがった。。