夢で逢いましょう

読みながらここまで噴き出してしまうロマンス小説はないですね!
サムといいジョーの姉妹といい、母といい、父の髪型といい、現実的で幻想的。
そうぞうすると笑うこと請け合いです。

元ヒッピーで霊能者を母に持ち、スピリチュアルなきっかけやかかわりを大切にする、超長身な美女ガブリエルはアイダホ州ボイシーに暮らし、小さなアンティークショップを営んでいた。
朝のジョギング中、昼間の買い物中、なぜか誰かに付けられている気がしていた。そして、ある朝にっくきストーカーにヘアスプレーで立ち向かう。だが相手はストーカーではなく、刑事でガブリエルは公務執行妨害の罪で現行犯逮捕されてしまう。
そして罪を起訴しない変わりに、捜査に協力させられてしまう。。。あのストーカーまがいの刑事の恋人役として!!!

 おもしろかったですねえ。
おまぬけなヒーローに天然はヒロイン。でも、2人ともそれなりに知恵があるので、しゃべらせれば噴き出してしまうし、行動すればわくわくするし。読者としてはたまらなく先がみたい一冊でした。
もう、脇役がたまりません。特にジョーの4人のお姉さま方はとっても素敵ですね。
姉ならば一度はやる弟にスカートをはかせる。。ということを4回+αで実施し、幾多の嘘やごまかしでジョーが大人になるのを手伝ってきたわけです。
彼女たちのつっこみや、ひきギワは、多くのことを語ってくれます。
そして、サム!オウムなのに!主役級の存在感。絶対飼いたくないたちの悪さですが、最高に笑えます。

最後もいろいろあったけど、ハッピーエンド。
とても楽しく読めました!