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乙女と月と騎士

物凄い厚い本でした。ロマンスらしかぬ、現実としての苦しみも失敗も経験していくH/Hたち。
リースの騎士っぷりには、他のエセ騎士がかすんでしまうほど。。
とてもおもしろかったです。

大領主の跡取り娘グウェンは女神のような美しい容姿をしていたが、男勝りな負けず嫌いな、我の強い性格だった。そのせいで、幼いころからいたずらをした男の子たちの反撃にあい、ひどいめにあっていた。
リースと出会ったのは、そういう場面。グウェンに腹を立てた幼馴染のジェフリーがグウェンを豚のこえだめの中に沈めたのだ。そこにやってきたリースは、騎士らしくいやな顔をせずに自分を助け、リースよりも年上のジェフリーに文句をいいに行ってくれた。
まだ14歳なのに騎士を拝命した伝説の騎士は、グウェンの騎士だ!グウェンは、ただちに彼を運命の相手と決め、追いかけまわすのだが。。。

 
全部で約15年間かけた純愛です。
運命における都合のよさは全くなく、これでもかこれでもか!とリースはつらい目に会います。
冷静で思慮深く、常に騎士らしくあれ!と行動するリースは、前半少し物足りないくらいですが、後半では懐の深さを醸し出しながら、最高の騎士に成長します。
グウェンも勝気なお嬢様だけれど、成長とともに、リースとの辛い愛をつらぬくために大人になっていきます。人に知られぬようにふるまいながら、気持ちを貫いていく。その信頼感と忠誠心はものすごいですね。グウェンの尻にひかれ気味ながらしっかり主導権を握ろうとするリースに駆け引きは最高です!

途中に何があろうとも、死ぬまでの人生をともにする!という誓いのもとにがんばる二人。
何度も出会う苦境や逆境にあきらめたり、夢を夢としか思えなくなったり、リースが心変わりしたのでは、と不安に思ったり。。その苦しみが長かった分、ついに結ばれるチャンスが巡ってきたときのリースの行動の早かったこと!やるときはやる男ですね!

前作、前々作も好きでしたが、私的にはこの作家さんでは一番のお気に入りになりました。