満月の夜はあなたと

3作目の最後でヴァンパイア兄弟の末の妹エリザベスが見つかり、彼女がウェアウルフであることがわかった後のお話です。
おもしろかったです!かなり、むちゃくちゃな部分はありましたが、勢いがあった!

 

死んだと思っていた兄たちと再会できて、エリザベスは幸せだったが、今まで以上に自分の研究に打ち込むようになっていた。血清を完成させて、自分を縛る束縛からの自由。。だが、なかなか研究はうまくいかない。気晴らしに出かけた兄たちのバーでエリザベスは一人の美しい男性目を奪われる。
まったく人間なのに、欲望がとまらない。彼が欲しい。彼こそ、自分の相手だ。
きずくと店を出た男性に声をかけ、一緒に車に乗り込んでいた。彼に近づくと、彼といることが正解で、とても自然に感じる。そして欲望のままに体を重ねると彼も同じ気持ちでいるような気がしてきた・・
だが、欲望のままに行動することは危険だ。それに彼は人間、私は人狼。さらに最悪なことに伴侶つきのウェアウルフ。彼と結ばれることはないのだから。。忘れなければ。。だが、離れていても彼のことばかり考え、おかしくなりそう。。。

 
情熱的なエリザベス。彼女が兄たちの死後、たった一人で生き残るために払ってきた犠牲と苦悩に未だに苦しめられています。肉親と再会しても、その苦しみは終わりません。
そんな中で出会った、本当の伴侶ジャンセン。人間です。でも、とても美しくたくましい男性でした。彼も自分の過去の過ち?に苦しみ、エリザベスと出会うまで過去の後悔の中にだけ生きていました。
そしてエリザベスと出会い、突然の展開に驚きながらも恋におちていくのです。
人間とウェアウルフという壁に何度もジャンセンをあきらめようとするエリザべス。けなげで、かわいいです。でもあきらめきれず、禁断症状みたいになりながらジャンセンの元に戻ろうか悩みます。
その過程がよかったですねえ。
エリザベスのウェアウルフの伴侶のブロディは、残酷な割にはただひたすら見守るだけで、いまいち印象がうすかったです。もう少し暴れてくれてもよかったかな。

楽しみました!