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報いのときは、はかなく

19作もシリーズでやってると、パターン化してきてつまらなくなってもおかしくないのに・・・
今回も、そして今回は特におもしろかったです。
ロークの思いもイブの怒りも切なくって、たまらんです

ロークの信頼あつい部下カーロの娘ルヴァが殺人事件に巻き込まれた。
匿名からの情報により親友と夫が浮気している現場に駆け付けたルヴァが目にしたものはセックス中に切り刻まれた血まみれた2人。現在はルヴァ自身もロークの信頼あつい部下であり、重要なプロジェクト、コード・レッドの主任でもあるルヴァをロークは守ろうとする。イブはもちろん、公正にいつも道理公務を果たそうとするが、ロークの調査が思わぬ事実を突き止めた。
国家のスパイ部隊、HSOが事件にかかわっているらしい。そして、ふとしたロークの好奇心からイブのダラスでの過去もHSOと密接に関係し、あろうことかHSOはイブの存在や起こったことを認知しながら、イブの父の監視を秘密にするために、イブの虐待を見て見ぬふりをしたのだ。
カーロやルヴァの状態に、ただでさえイライラしていたロークの怒りに日がついた!自分の大事な人たちを守るために戦士になろうとするローク。法という鎧によって無から自分を作り上げたイブは、HSOに見殺しにされかけた過去に激怒しながらも、復讐すればその重みに自分は耐えきれないことを悟る。そしてロークにもそれを求めたいが、ロークがロークであるゆえに、ロークは復讐をあきらめきれない。。。こともまた理解してしまうのだった。

出会ったときよりも並行線をたどる二人。ただし今回はお互いを愛しているからこそ、2人の間にできた溝はお互いを傷つけあってしまう・・・
事件の核心に除所に近づきながらも、2人は孤独を深めていくが。。。。

 
なんとも。。。せつないっす。
事件に疲れてボロボロになったイブが、悪夢に目が覚めて、いつものようにロークに手を伸ばすと何もないシーン。爆発に巻き込まれてボロボロになって帰宅したイブに、ロークが知らせてほしかったというシーン。2人がお互いを避ければ避けるほど、孤独が深まって、傷が深まっていくその1つ1つのシーンが、とても胸に痛くって、読んででてどっぷりと2人の気分にはまってしまいました。

でも、気分が落ち込んだ分だけ、2人の中直りはすがすがしくうれしかったですね。
事件もそれなりに面白くて、結構現実にありそうな話だったけど、今回はイブとロークの諍いがよかったです。本当にロバーツはうまいですね。