黒衣をまとった子爵

クリスチャンかっこいい!
前作より好きでした!
執事・女中がいい味出してます

10歳で路上生活をはじめ、苦難の末においはぎとして成功し(?)、そしてつい最近、子爵を継いだクリスチャンは、兄夫婦のために管財人に気に入られるように心を砕きながらも、幼いころからの目標、母の復讐のとりかかった。クリスチャンが集めた情報によれば、母の死にはマシンゲール公爵が関係しているという。。しかし、現マシンゲール公爵は高齢でめったに地所から出てこない。そんな公爵に近づくために最適な人物がロンドンにいた。公爵の愛孫娘のエリザベスだった。
最初、公爵へ近づくためにエリザベスにいいよったクリスチャンだったが、エリザベスの美しさとひととなりに必要以上の衝撃と愛着を感じはじめてしまう。そして生きがいだった母の復讐が、その結果を考えて憂鬱になってきて。。。


だが、賢いエリザベスはクリスチャンにひかれながらもクリスチャンがエリザベスに魅かれているだけではないことを見抜いていて、クリスチャンの目的を、対応なパートナーとして探ろうとしはじめて。。。

 


前半の復讐に燃え、エリザベスにひかれながらも、無視して先に進もうとする部分はクリスチャンも迷っているので、読んでいるこっちも迷ってしまって、集中しずらかったです。
が、光範はぐいぐい進んでいってしまい、面白くなって、次は!?次は!?と読んでしまいました。
兄より弟のが面白い気がする。
悪なのに、だ天使のようなほほえみ。優しいのに悪っぽい。
たまらないですよねえ~。そういうタイプは。!

そして、話にいろを添えるのがあちらこちらの執事やらエリザベスの女中やら。
人生経験豊富で、お世話だけでなく、忠言も果たす立派な使用人たちです。
彼らの働きなくして、貴族はありえませんね!