ミランダの秘密の日記

2007年ヒストリカルのRITA賞受賞作です

初恋がかなうまでの、一途なお話です。
とても面白かったです

10歳のミランダは親友の誕生日で意地悪をされた際に、親友の兄ターナー子爵がさとしてくれた言葉により、恋に落ちた。そして彼のアドバイス通りに日記をつけ始める。いつの日か本当のミランダになったときのために。
そして9年後、特に美しいわけでもないが頭の回転が速く、ユーモアあふれる女性に成長したミランダは、相変わらずターナーに恋をしていて、彼の妹オリビィアの親友で、そして夫を探すべく(本人にはそんな気はないが)社交界にデビューした。そのころターナーは不実だった妻を亡くし、世間や女性に対して覚めた態度で接するようになっていたが、母の説得により妹オリビィアの社交界デビューには付き添うことになった。そして当然、妹の親友で家族同然のミランダとも共に過ごしダンスをするのだが・・・・

 10歳の女の子が10歳近く年上の人に恋をして、ずっと思い続けていたら、かなり偶像化しますよね。ミランダも、あちこちでターナーはもっと完璧なはずなのに!っていう文句とかでてきてかわいかったです。かわいいだけでなく、諦めも一歩引いた冷静さもあるからいいのかな、ミランダは。
結構、ターナーが真面目なんだけどいいかげん?腰引け?のように部分もあるので、ミランダの芯の強さや頑固がないと、まとまるものもまとまらないような、いい感じに補い合える2人だなあ~と思いま
した。
大きい盛り上がりもないけれど、その分落ち着いて読めてたのしかったです

あとがきに実はブリジャートンシリーズよりも前に書いたものだと書いてあいって、びっくり。そういえば、ターナーのお母さんやオリビィアはブリジャートンシリーズにつながる感じもしますよね。