ハイランダーと魔法の乙女

本当に魔法の力のあるヒロインと物探しが得意で過去の出来事の性で自分の人生の喜びを一切絶っているヒーロー。背景は魔女裁判が盛んなスコットランド
いつ魔女だ!と糾弾されてもおかしくない緊張感?がある、なんだか不思議な話でした。
パラノーマルとヒストリカルの中間というところ?
続く2作も翻訳してほしいですね

 

12年前に母が魔女狩りによって焼き殺されてからグレン・ノア族長である父の元からイングランドの里親に預けられて育てられたイソベルは、母そっくりの外見に母と同じ能力をもつ美しい女性に成長していた。家族や故郷が恋しいが、戻れない理由もよくわかっていた。
そんなイソベルがある予感に体を震わせた直後、3人のハイランダーがイソベルの里親の元を訪問する。父が差し向けたフィリップはハンサムでたくましいハイランダー。彼の姿を見るだけでイソベルは今まで感じたことのないときめきを覚えるが、彼はイソベルの婚約者となった伯爵の元へイソベルを届けるための護衛としてやってきたのだった。
イソベルの里親のそっけない態度や昼間でも手袋をはずさないイソベルの行動、旅の途中で立ち寄った村での不可解な行動から、じきにフィリップはイソベルの能力に気づきはじめる。
12年前よりも簡単に魔女狩りが可能になってきた昨今のスコットランド事情にうといイソベルのために、ハイランダーであること、能力であることを隠すように諭すフィリップだが、自分自身の悩みを解決したいと申し出るイソベルに魅了され、ひきつけられていくことを止めるすべを知らなかった。

 かなり本格的な能力の性で、いつ魔女と糾弾されてもおかしくないヒロイン、でも自分の能力を隠すつもりなどなく世のため人のために使いたい!あたしは良い魔女よ!と世間知らずを大手を振って謳歌するヒロインです。そんなヒロインの面倒み役としてがんばるヒーロー。
特にH/Hに感情移入することもなく、ただストーリーを楽しんで読める話でした。

ヒロインの2人の妹、ヒーローの家来などスピンオフが沢山でそうなお話でした