買い取られた伯爵

結構痛い境遇のヒロインですが、その分最後は幸せになれて本当によかったと思える話でした

伯爵令嬢のブライアンではあったが、数年前に母を亡くし、続いて姉を亡くしたショックで、父が事業に熱を上げすぎた結果、22歳になっても社交界にデビューもせずにセッセと領地の管理に精を出していた。特に美しいわけでもなく少し太り気味のブライアンは現実を厳しく受け止め、自分の人生を生きていきたいと思っていた。
しかし、ある日娘の現状にはっと気づいた父は後ろめたい気持ちもあって瞬く間にフランス貴族とブライアンの結婚を決めてしまう。最初抵抗するブライアンだったが、花婿として到着したラウルは美しい男性で、落ち着いた物腰優しいほほえみにブライアンでさえもメロメロになってしまう。
結婚を承諾した夜なんとなくねつかれなかったブライアンは、何か本でも探しにはいった書斎で、今まで隠していたラウルの本性を知る。なんとかして逃げなければ、この男とは結婚できない!せっぱつまったブライアンは侍女の手助けで見ず知らずの男性と婚姻の誓うが。。。

 
18世紀ですよね。
女性として当時の常識を超えるほどの才気と行動力を持つのはある意味不幸ですよね。
題名は”買い取られた伯爵”ってなってすますが、ヒロインのブライアンこそ、自力で落ち着くまで父に見知らず男に売り飛ばされていて、それが親の愛情として書かれていて=家柄のつりあった結婚、でも現実的にもそういうことって多かったのか、と思うと悲しくなりましたね。
その分、自力で切り開いた事業の発展、その後のアーロンとの再会、アーロンのいい人ブリが響いてきて、よかったね!ブライアンって思うわけなんですけどね。

たのしめました!