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プライドと情熱と

かなり強烈です。

19世紀初、大陸で戦争に明け暮れた5年から帰国したラスボーン伯爵ガレス・カヴァノーは、旅籠で5年間の間忘れられず過ごした女性が5年前よりもさらに美しくなって現れたことに気づく。
その女性、ディアドレ・フェントンはほっそりとした美女ながら心は氷のように冷たく、ただ一人の弟だけを愛し甘やかし堕落させてしまうほどに母性にあふれる女性だったが、義父の度重なる浮気と浪費、母の苦悩を目のあたりにして育ってしまったことで、放蕩者と呼ばれる男性を爪の先ほども信用できなくなった女性だった。
ディアドレはガレスに気づきながらももう2度と会うこともないようなあいさつをして立ち去ろうとする。
しかし、ガレスは今度こそ彼女を手にいれることを確信していた。

 
ヒロインが、ブラコンで浮気者嫌いで潔癖症。頭もよく冷静で機知にとんだととんでもない女性。皮肉もいうし、すぐかっとなるし、つっぱしるし、誤解するし、弟を甘やかすし。とにかく強烈。
対するヒーローは、傲慢で自信家でスパイですから作略家。
騙し合いぶつかりあい、言い合い、ののしり合い。
の連続です。
Amazonで書評が真っ二つにわれたとあとがきにありましたが、これは割れますよ。
ぶつかりあい度がなまなましすぎて読むのもつらいことも。
でも、ヒーローの方が時々弱気になったり涙ぐんじゃったりとかわいい部分もあって、私は結構すきでした。歴史にそった話も込み入ってるし、登場人物がそれぞれ勝ってにあっちでもこっちでも盛り上がってて、飽きません。
悪役もいるんだけど影が薄すぎてほとんどいないも同然です。
とにかく最初っから最後までヒーローVS.ヒロインです。

しかし、なぜこの作品が翻訳されたのか?ってのはなぞ。
書評や星の数からみても、普通かそれ以下で、しかもソーントンのHPの既刊一覧にも載ってない!
これは少しショック。
でも、まあまあ面白かったので、次もなにかソーントンのものを出してくれるとうれしいな