騎士から逃げた花嫁

今回は、臭くて最強の騎士がヒーローです。

ソロングのエリオノールは継母によって世界一凶悪の評判を持つ男結婚させられることになったが、そんなことでは生きてはいけないと機転を利かせて兄の鎧と剣を奪って男装し、騎士アンリとして逃げたした。それ以来メニュレイ・ジュル・メール家のシビルに仕えていたが、このたびシビルが結婚することになり、アンリもお供として同伴することになった。
向かった先はブラックモア城。そこでアンリは自分の夫になるはずあった男と初めてあう。
噂道理巨大な男だった。しかし、醜い?いや、男らしい顔をしている。凶悪?コナンは確かく強暴だがなぜかまなざしはやさしい。
肝心の花嫁はコナンを見るたびに白目をむいて気絶する。色恋沙汰の超苦手なコナンは花嫁を正気にもどして結婚について語りあうよりもシビルの情けないほど役に立ちそうもない騎士=アンリを憐れに思い、直々に稽古をつけると言い出したからさあ大変!!アンリは殺されるかも知れない恐怖となれない剣術の修行に明け暮れる。
そしてドラゴンの巣くうブラックモアは不思議なところで、過去2年間は自分の素性を隠していられたのにここにきてすぐに3人の人間に見破られている。そして一番秘密を知られたくなかったいじわる騎士エティエンヌにまで秘密を知られてしまい、言うことを聞かないと秘密をコナンにバラスゾと脅迫され。。。

 
とにかく丁寧です。
エリオノールが除々にコナンになれ、恐れなくなり、そして好ましいと思うようになること。
色恋沙汰もうんざりで誰かに恋する、誰かを思うと考えただけでぞっとしてしまうコナンが自分の小さな騎士を認め尊敬し、そしてふいに女性だということにきずき、その勇気を機知から彼女のような女性と結婚したい、と望むようになる。そしてついにはアンリ=エリオノールと気づいたときの喜び。
いちいち涙ぐむコナンが必死になって自分の評判を守ろうとするところ。
一緒に旅して一緒に成長していくような、そんな気分にさせてくれました、
長いのでもう一度読むにはしばらく間をおきたいですが、なんだか、これもまた読みたくなりそうな話でした。