最高の結婚

スターリング・トリロジー第3弾。
今までも登場していた、過去の傷持つジュリアンナの登場です。

もう、題名からして、そんなのあるわけないじゃん!と突っ込みたくなるような感じです。

バースに購入した別荘を見に旅している途中で、世間をにぎわすカササギに襲われたジュリアンナ。意識を失った彼女をやさしく世話するカササギカササギはディンと名乗り、どこか気品を漂わせた身のこなしでジュリアンナを看病してくれた。復活したジュリアンナはなんとか逃げ出そうとするがカササギのディンはなかなか解放してくれない。言い合いの末にディンを銃で撃ってしまうジュリアンナだが、なぜかディンを残して逃げることができずに傷を手当し、看病する。
数年前に結婚式の日に捨てられるというスキャンダル以来、ジュリアンナの心に触れる男性はいなかったが、なぜか、この犯罪者には心をかき乱され・・・・

 


犯罪者だと思って離れた相手が実は貴族でスパイとして働いていた、ってエピソードは結構ありますが、ヒロインにメロメロのヒーローが振り回されるのはいつ読んでも楽しいもんです。
兄たち2人と同様に父から受けた心の傷を抱え、誰とも添い遂げることはないと諦めて生きているジュリナンナ。夫がいないことはいい。でも子供がほしい。
なんとも自然な感情ですよね。。

ヒーローのディンもかっこいよい。
長身にがっしりした肩幅、野性的で荒々しい生気あふれる美しい男性。
任務のためには危険も顧みず、しかも優秀です。
この二人が本来の身分で再会してからは、あれよあれよという間に話がまとまって、2人がすっかり半同棲状態にもなっちゃうしね、展開の早さは相変わらずですがスピードがあってよかったですよ。
そして、どこに行っててもちゃんと調べておってくるディンはジュリアンナにメロメロでね、最高です。

そして3作ともに存在感の大きかった3兄妹のお母様。登場しましたが、あっという間に退場で、少し物足りなかったかな。もう少し語らせてもよかったのに。。とは思いました。

何にせよ、楽しかったシリーズでした!