読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

遥かなる心

マッケトリック・シリーズ三作目です。
この3部作では一番好きな話でした

妻がいるとは知らずに付き合ったセイヤーとの子を出産した直後、セイヤーに言いくるめられて養子に出したわが子と一目会いたい思いで、モリー・シールズはアリゾナ州インディアン・ロックにやってきた。息子のルーカスをセイヤーに任せたのは不義の子でも両親の揃った家庭で育った方がよいと思ってのことだったが、1年前セイヤーが亡くなり、妻のサイキーも末期がんで間もなく亡くなろうとしていた。

 

自らモリーと連絡をとり、調査し、インディアン・ロックにモリーを招いたサイキーは、サイキー亡きあとモリーにルーカスを育ててほしい、と申し出た。
こみ上げるうれしさを抑えつけるモリー。どれほどこの日を待ったことか。。
だが、サイキーの幼馴染みキーガン・マッケトリックは、サイキーよりも辛辣にモリーをこき下ろし、傷つけ、だが心の中に消えない存在として居残るのだった。
数度のキーガンとの衝突のあと、サイキーが2人に思いがけない申し出をする。

 


前2作とも、キーガンは常に元妻のところにいってる娘のことか会社のことを心配し、デートとかあそびとか無縁の男性でした。今回、どうしてそうなったのか、が明らかになります。
だれよりも強くたくましそうなのに、実は傷つきやすく繊細で、様々な苦難のあとではなかなか他人に心を開くことができなくなったカウボーイ。モリーはその優しさと清純さ、素直さでじわじわとキーガンの心の中にはいりこんでいきます。


最初はものすごい勢いでモリーを拒絶していたキーガンですが、気づくと出会うたびにちゃんとキスする恋人になっているしね。他人を思いやり、言葉なしでも思いを伝えることができる素敵な2人です。
この2人のまわりは、ある意味どろどろしています。キーガンの元妻、娘、モリーの元恋人、モリーの息子など、本当によくつなげたなぁ~ってかんじ。そうして、こういうことってそんなに珍しくなくって、身勝手な大人に傷つく子供が沢山いることは悲しくなりますが、デボンもルーカスも心にひきづいたマッケトリックのやり方でのびのびと育っていってほしいです。
ミラーは、こういう心に傷もつ人の書き方が、私好みです。男性も男らしいけど少し依怙地でさみしがり屋で、でもカウボーイだからってがんばっちゃうタイプ、大好きですね。

なんだか、この話は続きがよみたくなっちゃいました。
米国では、メグの話が出版されているようです。ぜひ、翻訳本もでてほしいなあ~