あなたの牙はご機嫌ななめ

グッド!でした
一作目と同じに楽しく読めました。パラノーマルだけど、パラノーマルっぽくなくって、お勧めです

前作の最後で兄がライラを殺したわけではないことを悟り、兄の恋にとジェインを殺してしまったことを深く深く反省中のクリスチャン。なぜか極貧環境に身をおいて、ひたすら人間になるためのレッスン中。
そんな夜更けのトレーラハウスのご近所で、弟に暴力的に金をせびられる女性を助けたことから、今まで思いもよらなかった感情を知る。牙はでてこないのに、欲望を感じるのだ。
牙に関してはすっかり人間と喜びもするも、ジョリーを見るとおさえがたく興奮してしまう。彼女を車で引っかけたこともあり、ジョリーのさびれたバーを手伝ったり、送り迎えしたりと何かと世話をやくが、じょじょにクリスチャンは自分を抑えきれなくなって・・・・・

 
前作で悪の化身のようなヴァンプだったクリスですが、何を思ったか、良質な服をもって、超高価な車をもってトレーラーハウスで暮らし人間になるためのステップ12を日々実行しています。
そして、ただだら~と過ごすのではなく、BLOGなんて書いて、外界との接触にも試みています。
なんだか、180度の変身です。
ここまで変わるかよ!って世界ですが、クリスがかっこいいから許せます。
ジョリーは、不幸か環境に生まれた努力家の女の子。
すごいがんばりです。
おしんのよう。
そういう女性にやってくる、白い王子さまならぬ黒いヴァンプ。
いかしてますね

前作に比べると話の盛り上がりにかけてます。
でも、クリスがいればいい!と思うくらい、この不器用なヴァンプが気に入ってしまいました。
三作目も楽しみです!