ほほえみを戦士の指輪に

ジュリー ガーウッドのハイランド物はでると読んじゃう。そして、結構普通~って感想なのが常なのですが、今回の話が気に入りました。
ただ文化が違うだけでなく、ヒロインが隠している秘密、ヒロインに隠されている秘密が絡み合って、その秘密がいつ露見するのか結構はらはら。
よかったです。

ハイランドとの国境近くに住み、家族に裏切られ続けて孤独に生きる娘、イングランド人のジュディスにはハイランドの親友がいた。フランシス・キャサリンはまもなくお産を迎える。幼いころの約束を実行に移すためにフランシス・キャサリンの元にいける迎えがやってきた。家族とイングランドに見切りをつk手いたジュディスは、見た目が恐ろしく大きく美しいフランシス・キャサリンの義理の兄を一目見たときから強烈にひかれた。迎えにきたイアンは親友の義兄であるだけでなく、メインランドの族長。それは、ジュディスを捨てた父と敵対する部族だった。

 
とにかくジュディスが頑張り屋です。
怖がりで心配症で、情が熱くて、まっすぐで、、、さらに美しかったら、ひかれないのは無理でしょう~・
しかもイアンにだけ安心してくっつくところは読んででもほっこりしますね。
よその部族のために一生懸命で、みんなの幸せのために尽くす姿はロマンス小説のヒロインとは思えないくらい献身的です。
そんなジュディスを支えるイアンもまたよい。
メロメロになりながらも必死に耐えてるふりをしたり、ジュディスへの愛情を認めてからはサラっといってくれるところもよいし、石頭ながら結構ジュディスのいいなりになってしまうところもかわいい。

いや~。前作までのガーウッドの感じのまったりした話かとおもったら、がつん!とやられたかんで。今のところガーウッド作品の中で一番のお気に入りになりました。
脇役もよくそろっててよかったです。