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令嬢と悩める後見人

おもしろい!
パラパラと読み始めたとたんに引きずり込まれていきます~

ナポレオンが支配し始めたころのフランスで、裕福な銀行家を祖父にもつテッサはそれまでのタライ回しでだれにも大切にされなかったイギリスでの暮らしからやっと脱出し、楽しい日々を送っていた。愛する祖父がいてハンサムなボーイフレンドがいて、毎日ドレスを着たり友人で出かけたりできる。唯一の不満は祖父の秘書のロスだった。ロスはテッサをみれば文句をいう。笑い声がうるさいとか、ドレスいが派手すぎるとか。。しかし、それ以外は夢にみたような暮らし。
しかし、祖父の体調とテッサが相続する財産、ナポレオンの思惑などのしがらみからテッサは大嫌いなロスとイギリスに戻ることになってしまう。
そしてイギリスに戻ると、また勢いからロスと結婚することに・・・

 最初はいがみあっていた二人だが、回りの友人・家族は好きだからこそ・・・の態度をよく理解しており、二人を似合いのカップルと異様にすんなり受け入れてくれる。
偽装結婚だったはずだが、じょじょにロスだけが与えてくれる安心感、共感、そして時折みせるほほえみに愛を感じていくテッサ。その絆は、テッサの祖父が亡くなり錯乱するテッサをロスがしっかり支えたことにより強固なものになったかのように思えた。

しかし、学生時代の親友ナンからの連絡に、すっかり記憶を亡くしていた友人が亡くなった夜のこと、その夜のことを思うと怖くてどうしようもなく、何度も悪夢にうなされているきっかけがテッサに向かってくる。テッサはロスの助けを借りて記憶をとりもどそうとするが・・・

すごいおもしろかったです。
テッサがまずすごい。最初読み始めたときは自分でドレスも着替えられないような令嬢かと思いきや、一人で逃亡して密輸団にまぎれてフランスに入国したり、ロスの隙をついて逃げだしたり、気が強くて行動力もありまっすぐなやんちゃなお嬢さんでした。
でも素直で賢いし、なんかかわいい。だから憎めない。応援しちゃうタイプです。

そしてロス。先妻の死から立ち直れていないはずなのに、出会った瞬間からテッサにひかれる自分が許せずテッサになにかとつらく当たります。でも彼女の後見人として誰にも手をふれさせないぞ~と目をひかられせる姿はまるっきり恋人のよう。
回りにはばればれなのに、いつまでも自分を欺き続けるロス。間抜けでかわいいです。

そしてまわりのキャラがいい!
テッサの祖父もロスの祖母も、友人も義理の弟も、みんな控え目ながら個性的でストーリーを盛り上げてくれてます。わき役の恋愛は続きで、なんてことはしないで、この話のなかで数組のカップルが出来上がってくる。いいですね~。
とってもテンポ良くよめて、ひきこまれて、最後はじ~んとしました。
あ~終わるのもったいない!