偽りの婚約者とくちづけを

フローラ文庫もだんだん普通の話も出すようになってきましたね。
起伏の激しい話ですが、おもしろかったです

 

両親を亡くし、父方の厳格で暴力的な祖父に育てらている5姉妹の長女・ブルーデンスは、祖父がけがをしたタイミングで大叔父のところに逃亡する。そして、祖父が怪我から復活して自分たちを連れ戻しに来る前に社交界にでていない妹たちをデビューさせ、あわよくば良い人との縁談を。。と思っていた。しかし、5姉妹の中では器量がよくないほうで年も上のブルーデンスの縁談が決まってからでないとと渋る大叔父を説得するために、妹がブルーデンスの秘密の婚約を明かしてしまう。しかし、祖父のところの雇われ人で良い縁談とは言えない婚約者のことを明かせなかったブルーデンスはとっさにある公爵の名を婚約者として大叔父に明かしてしまう。公爵との婚約に喜ぶ大叔父。ぜひ挨拶に。。。と言いだすのだ。めったにロンドンに来ないといわれている公爵だったために白羽の矢をたてたはずが間が悪いことに今ロンドンにいるという。困った状況を正すために大叔父よりも先に公爵のところに事情を話しに訪れる。そこには、罪深く魅力的な男性がほほ笑みを浮かべて、ブルーでンスを迎えるのだが。。。

 
ギデオンがいいですねえ。
なんか、ちゃらんぽらんなんだけど、ちゃんとしてて。
器量が良くないといわれるブルーデンスも、ギデオンの目には絶世の美女に写る。
恋って不思議ですねえ。

虐待のシーンは生々しいし、ブルーでンスの婚約者はひっどい男だし、妹たちも自分のためにブルーデンスの気分は無視なようなところもあるし、ブルーデンスも淑女の枠は大幅無視なような、ちょっと都合のよいところもありますが、全体として結構おもしろいと思います。