熱い闇

マッケンジー家長男ジョーのお話です。もう、古典ロマンスでしょうかね。
この強引にして超のつくかっこよさ。この時代のハワード・ヒーローはどれもこれも大好きです。

空軍大佐としてある夜の翼プロジェクトに参加しているジョーは、ある女性に目をとめた。夜中を過ぎてももくもくを仕事を続けるミス・ユニバースばりの美女。優秀な物理学者でありながら、美貌と均整のとれたプロポーションをしたキャロライン・エバンス。プロジェクトでも評判の美女と初めてあったジョーは彼女のセクシーさと気の強さに強い欲望を覚えた。だから、しばらくしてキャロラインが独身で特定の男性との付き合いがないと知れ渡ったときのトラブルを回避するために、自分と付き合っていることにしないか、と持ちかけていたのだった。

だが、お互いにひかれあう二人がプラトニックな関係でとどまれるわけもなく、会うたびにお互いへの思いが強くなっていく。そして見せかけだけではなく、名実ともな関係になることを決めたとき、経験のないキャロラインのためにじっくり時間をかけたいジョーは、週末を利用してラスベガスのスイートにキャロラインを連れていくのだった。

 


プロジェクトの重要機密が盗まれそうになって、その容疑者にキャロラインがあがって、本来ならキャロラインを信じるべきジョーまでがキャロラインを疑い、監禁することに猛烈に腹を立てるキャロラインですが、最初からあつあつの二人にはこれくらいの困難がないと、ストーリーとして成り立ちません。っていくらいあつあつです。
それにハワード作品なら、こういうシチュエーションってお約束って感じもするし。
もう嫌いだ!っていいながら、本当に嫌いになれないところもグッド。

ウルフやジョーの弟たちもでてきて、マッケンジー一族好きにはたまらない一冊です。
ずっと以前にも読んでましたが久し振りに読んで、またメロメロ。
やっぱりこの時代のハワードが一番良かった気がします。