ラスト・チャンス・カフェ

2003年に出版されたリンダ・ラエル・ミラーです。
私的には大のお気に入り。
美しい自然、暖かな人々、孤独で包容力のあるヒーロー、すっかり大人で恋におぼれすぎないヒロイン。
どうしてこの後ほったらかしにされたのか・・・・と残念に思ってました。
ぜひ、プリムローズ・クリークも翻訳してほしい!

ラストチャンス・カフェ (ヴィレッジブックス)

ヒロインのハリーはアリゾナ州フェニックスでレストランを経営するシングルマザー。
養父の死後、養父の家を整理している最中に元夫が警察と共謀した犯罪に関与している証拠を手にいれてしまう。
そして、その証拠がはいった金庫を手にしているところを元夫が現れたことで身の危険を感じたハリーは、一切を捨てて子供たちだけをつれて逃亡の旅にでる。
そしてネバタ州の山間で、乗っていた車が故障したどり着いたのがプリムローズ・クリークのラスト・チャンス・カフェだった。

ラスト・チャンス・カフェに入ってきたハリーをみて、運命的な結びつきを感じた牧場主のチャンスは、ハリーに叔母が留守にしている最中の家で管理人として住むことを申し出る。
親切なチャンスを疑いながらも、チャンスの叔母ジェシーの家に落ち着くハリーと双子の姉妹。
偶然にたどり着いた町は、ハリーの危険を一瞬遠ざけ、新しい絆をつくり、再度危機に立ち向かうための準備期間をくれた。
傷ついた馬を癒し、たちなおされるのが得意な孤独なカウボーイ・チャンスと恋に落ちていくハリー。しかし、養父の友人チャーリーが自殺に見せかけて殺害されたニュースを見たとき、このもままここで幸せになることができない、とハリーはプリムローズ・クリークを後にするが。。。。

 
とにかくチャンスがすき!
繊細で思慮深くてやさしくて、でも頑固で。
自分の暮らしに満足しながらも、ハリーとであった瞬間からメトメロになり、彼女のためならなんでもしようとしちゃう。ラスト近くのがんばりも、俺の女に手をだすな!と文字通り命がけでまもってくれるし。
大好きです。
対するハリーは、なかなか現実的な女性で、あまり恋とか愛情とかに流されることはないんだけど、チャンスには弱くって、すぐにまるめこまれちゃう。そのあたりがかわいいな。

物語には3組のカップルがでてきて、それぞれが悩みながらも恋をしていくさまがたのしいし。
そして随所にでてくるチャンスのご先祖の話。読みたいですね~。
どこかからでないかな