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幸運の指輪は時を超えて

ライト兄弟の時、T-FLACの説明がでてきても、登場人物から血族稼業かと思っていました。
前作から登場人物も増えて一気に組織として確立された感があります。

天才科学者としての称賛を多く受け、若くしてノーベル賞も受賞した人工知能の権威イーデンは開発していた新型ロボットとその資料一式の盗難と同僚の殺人をきっかけにいままでの研究すべてを放棄しはじめていた。自分の称賛に値する仕事をしたいという欲求のために作り上げてしまったロボットが、悪の手に渡ったときにどのように使用されるか遅まきながら気づいたせいでもあった。

そしてT-FLACの超常現象担当のガブリエルは、イーデンの記憶からロボットを再現する必要から彼女に近づく必要性に迫られながらも自分のイーデンへのなみなみならぬ欲求と関心から彼女と触れ合うのは得策ではない、と決めていた。なにしろ自分には500年続くネーンの呪いがかかっているのだから、少しの危険も冒す気はない。

必要に迫れら近づいた2人だが、抗うことができない運命の力により魅かれあい、ついには結ばれるが、2人に迫りつつある危機はあまりに強大で・・・・

 エッジ兄弟の長兄・ガブリエルの話です。
長男らしい責任感と制御力、統率力、傲慢さもぴか一のガブリエルです。
呪いに対する抵抗からものすごく引かれているイーデンにも冷たくあたります。
気の弱い人なら泣いて逃げてしまいそうなくらい、手厳しいです。
でもイーデンにはメロメロで、最初から触れてはいけないのに猛烈に引かれていることもあり、本の半分は寸止め状態です。ツンデレで寸止め。なかなかラブリーなキャラです。

ヒロインのイーデンは、両親がともに16歳の時に生まれた子供で、幼いころはトレーラーハウスで貧しい暮らしに耐え、成長してからは賢すぎる脳みそと重すぎる体重により常に疎外感を味わってきた孤独な女性です。ただ研究だけに打ち込み、恋愛も娯楽もなく、ひたすら研究。
でもガブリエルに会い、愛を交わすことにより自分に掛けていた部分を得た気がして、なによりもどこよりもガブリエルの腕の中は安全だと感じるのでした。

イーデンの一途な思い。ガブリエルの冷たいけれど呪いからイーデンを守ろうとする必死さ。
よいです。

細かく考えればいろいろアラはありますがあっというまに楽しく読める一冊です