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理想の花嫁

なかなか面白い話でした。
シンデレラ・ストーリーだけど、とびきり口の汚いシンデレラでね。
はねっかえりぶりが見事でした

生まれる前に父に捨てられた母に私生児として育てられたデヴォンはその卓越した知恵と根性とで厳しい毎日を生き抜いていた。いつか今の生活を抜け出してやる!と亡き母に誓いながら。
しかし、ある給料日、嫌でしかたのない場末の酒場での仕事だったが、妊婦に変装していたデヴォンから無常にも襲いかかってきた2人がいた。デヴォンはブーツに隠し持っていたナイフで抵抗するも、デヴォン自身も深い傷を負ってなおれてしまう。

そこに偶然通りかかったサーストン侯爵セバスチャン。
いぶかしみながらも傷ついた女性をほっておくことができずに家に連れて帰るが、女性は初めて見たときのような妊婦の女性でもなく、きゃしゃで美しい年ごろの娘だった。戦争にいき必要に迫られて覚えた医療でデヴォンをいやしながら、名前も知らない女性に猛烈に引かれていくセバスチャン。
しかし、侯爵家の名誉挽回のためにもセバスチャンは、理想的な女性と結婚しばければならかなった。この女性がそうなる可能性が1つもない・・・・

 
ちょっとおたくっぽくって、怒っても結構普通なセバスチャン。友人をサロンで時間つぶしもせずひたすら仕事の鬼です。そのセバスチャンが花嫁探しをする、と公言したとたんにセバスチャンの元にやってきたデヴォンを最初は娼婦が盗人のように扱いますが、デヴォンの飾らない言葉での真実、勤勉さ、c努力家ぶり、飾らない天真ぶり、やさしさに魅了され、デヴォンの相手をするためにだけに家に引きこもり花嫁探しを中断してしまいます。その理由をあえて考えないようにするデバスチャンの自分のごまかし方はすばらしい限り!
でも率直で正直なデヴォンと比べると、上流階級のずるさがあるセバスチャン。だからデヴォンの暴言はある意味気持ちよく読めました(笑

デヴォンのかわいそうな境遇には少し悲しくもなりますが、結果としてはものすごくうまくいったシンデレラ・ストーリーで、うまく行きすぎ感もあります。
もう少しもめてもよかったような気も・・・

次は放蕩者もセバスチャンの弟がヒーローだそうです。
たぶん読んじゃいますね