南の島の花嫁

シャーブロックの花嫁に続く2作目です

自身の所有するサトウキビ畑の一大事と南の島にやってきたライダー・シャーブロックは、3人の愛人を持ち、魅惑的で妖婦のようなソフィーに出会う。誘惑上手なソフィーだが、女性との付き合いについては海千山千のライダーは、恋のなれた女性を無理に演じているような化粧をした彼女の姿、態度に違和感を感じていた。恋の駆け引きのあと、ソフィーと夕食をともにし、ひどく酔っ払ったまま、彼女と一夜をともにした。しかし、正気の時にふれたソフィーの体と昨夜の体の違いに気づいたライダーはソフィーが替え玉を使っていることを見抜く。そして翌日、今度はソフィーを酔いつぶし、彼女と一夜をともにしたようにソフィーに信じ込ませるのだった。ある事情から叔父の言うとおりに男たちを誘惑し、替え玉の女を当てがい、自分自身の純潔を守り続けてきたソフィーはライダーがソフィーの純潔を奪ったと思いこみ怒り狂う。そんなソフィーに女戦士の面影を認めたライダーは、その強さに急激に引き込まれていく。

 


なかなか激しい境遇のヒロインですが、決してあきらめず、くじけず、けなげです。
両親を亡くし、足の悪い弟をかばって、文字通り体を張って頑張る姿は、まさに女戦士。
ある事情によってライダーと結婚したあともたくましく反抗をつづけますが、ライダーの懐の深さに愛情を抱くようになります。日々の生活の中で、かたくなだったソフィーがライダーを信用し愛していく様子がよくわかって、しみじみと読めました。

結構一気読みに近く読んでしまいました。
ダグラスとは違ったライダーの魅力。軽薄だけど、軽薄でないやさしい男性。そういうやさしさに理解のある花嫁と出会えて、ライダーよかったね。

次もたのしみです!