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あの夏の湖で

秀作でした。
じっくりゆっくり読みました。アイダホの美しい自然、ナチュラルに変な人々。ホープの面白い想像力。
よかったです

ゴシップ紙にちょっと変わった空想の話を書いているホープは、前作の主人公のモデルの小人症のプロレスラーにストーカー行為され、接近禁止令を出してもらったりのごたごたのストレスにスランプに落ち入り、編集者の勧めでアイダホ州ゴスペルにやってきた。そこでのんびりと6か月を過ごし、新作を書いたりリサーチして過ごす予定だった。
州の近隣独身女性の理想の結婚相手といわれるゴスペルの保安官ディランは7歳のアダムを育てるシングルファザー。ゴスペルではありえないポルシェに乗ったカルフォルニア美女の出現にひきつけられると同時に今の生活が変わるかもしれない危機感を感じた。
ホープは物語よりも奇なる隣人たち、過去の事件に触発され新たなるエイリアンシリーズを書きはじめる。と同時に、前保安官の奇怪な事件の調査も進めていく。
予感の通りホープとディランは魅かれあうが、ディランの秘密とホープの秘密がからみあい・・・・

 
ちょうどアメリカの片田舎に住んでた時期に出た本のようで、ラングラーの話(ほんとに田舎ではラングラーって人気ありますよね)とか、人々の雰囲気がとても懐かしくって、じっくりゆっくり読んでしまいました。実際、買い物にいくとレジの隣に常に並んだエイリアンとかビックフットの話とか一目でわかる嘘っぽい話とかね、常にあって誰が書いてるんだとうとは思ったけど、空想だったのか・・・。

ホープは美人でスタイル抜群だけど、過去にいろいろな傷を持ち、現在もひとに職業を大っぴらに言えないなど、すべてに正直ではいられない大人の女性。前夫と親友の裏切りに未だ立ち直れず、人間関係を築く1つ1つのステップを新鮮なものとして受け取ります。
ディランもアダムの出生にかかわる秘密を持ち、女性と永続的な関係を築くつもりはない、といいながらホープにひかれ、だんだん離れられなくなってしまいます。でも二人にはのりこえなきゃいけない障害が沢山あるわけです。

2人のロマンスは、どちらかといえばのんびりと進みます。まあ、ラブシーンは熱いけれどお互い大人ですので特に勢いにのまれることもなく、結構たんたんと、ですね。

そしてゴスペルの住人たち。最高です。ありえないくらい変ですが、まじめに変をやってるのでもっと変。そんな住人たちとかかわりあうことで、今までの傷が癒え、生きてる実感を取り戻すホープ。
すごく気に入りました。