この想いはただ苦しくて

勢いにのってスーザン・ブロックマンの新刊に手を出しました。

まあ、勢い・・・だけかな。。
あとがきにもありましたが、TSシリーズ以前の作品のようで、薄いし、なんだか中途半端にハーレクインっぽい部分もあり、昨今のブロックマンからすると物足りないような気もしました。く他の2作も十分楽しめました。

求婚してくれていた友達以上恋人未満のリアムがサンサルスチアノで亡くなってから2年がたった。リアムの喪失を受け入れることができず、泣いて暮らしていたケイラだったが、やっとリアムの死を受け入れられるようになった。そんな時サンサルスチアノからやってきた移民たちからサンサルスチアノにとらわれたアメリカ人の話を聞く。その人は聞けば聞くほどリアムのようだった。
そこで、ケイラは世界中でただ一人自分と同じくらいにリアムを心配し、リアムのためならばどこにでも言ってくれるはずのリアムの兄を訪ねてモンタナにやってきた。
しかし、気分転換に出かけたはずの散歩で、急な嵐に会い遭難してしまう。
寒くて寒くて・・・このままでは死んでしまう。・・・そんな時助けにきてくれて大柄な男性が現れ、ケイラはただちに魅かれてしまう。いままでは男性が怖くてしかたなかったのに、彼にはキスされても怖くない。。。。どうして?あなたはだれ?名前も知らぬまま互いにひかれあい、翌日のディナーの約束だけして別れた。

翌朝、ケイラはその男性こそがリアムの兄、キャルであることを知ったのだった。

まあ、なんですね。
キャルは確かにいい感じです。最愛の弟に先立たれ生きる目的を失いながらも、寡黙に頑張っていきるカウボーイです。今までになく引かれた女性が弟の恋人であるという事実に衝撃を受けながら、弟のために協力してやっていきます。少し冷酷に見えるけれども、中では情熱や優しさや情の深さが入り乱れた男性です。
でも、特に戦争経験もないのに今のイラクやコロンビアのようなところに人を救出しにいけるものでしょうか?しかも自分と大した助けにもならない女性と2人で。。。。
しかもその救出劇がうまくいってしまうところがまた。。。えーーー??本当??って感じです。

あとがきにもあるように、トラブルシューター・シリーズの前にはこんな作品も書いてたんだーと、ブロックマンの歴史をみる上でだけ意味のある作品なのかも。。。

読み返すことはないでしょう・・・