闇の中のたわむれ

久し振りのジュディス・アイボリーです。

原本名BEAST.HPをみたら、SLEEPING BEAUTYってのもあって。。おとぎ話シリーズ?
それもいずれ翻訳でしょうか?

この人はうまいなあ。と思いながら読める1冊でした。

フランス貴族のシャルルはアメリカの大富豪の娘との結婚を承諾し、思いがけないきっかけから愛人にその事実を告げた。なんとベッドのなかで!愛人は裸のままシャルルを部屋から追い出し、さっさと鍵をかけてしまう。こまったシャルルは陰にかくれながら進んでいたが、そこにシャルルの婚約者ルイーズがやってきた。言い寄る男を巧みによけるルイーズは若く、美しく、わがままな娘。婚約者のことを聞かれ、まだあったこともないシャルルを醜いと評したルイーズを少しこらしめようとしたシャルル。
闇の中での逢瀬がはじまった。
調香師のシャルルは花に詳しく、花のにおいに敏感。そんな素晴らしい花のにおいに包まれたひと時の恋・・・とルイーズは思っていたが、シャルルはこれからの結婚のプレリュードのつもりだった。

 
ルイーズがフランスにつくと予定を繰り上げて結婚したシャルルは、大変なことに気づく。
ルイーズはシャルルがつくりだしたひと時の恋人を恋こがれ、夫のキスもしたくないしベッドもともにしたくない。本当のことを言えばいいのに、いったら・・・・と怖がって言わない。
そのうち、自分で自分に嫉妬する大変な事態におちいっていった。
おいおいって感じの情けなさです。
アイボリーのヒーローは甘えん坊タイプが多い気がして。。ちょっと情けないタイプ?やっぱりロマンスには俺についてこい!タイプを求めてしまうんですよね~アテクシ
シャルルもしっかりがっつり真実を告げちゃえばいいのに、本当の僕をみて僕にむかってきて!みたいな感じで18歳の娘に甘えてるように思えてなりませんでした。
18歳ですよ!しかも蝶よ花よと大いにわがままに育てられ、自分を通すことにかけた娘にですよ!
ルイーズもいい迷惑ですよね。
とはいえ。。。自業自得とはいえ献身的につくし、やさしくし、わがままで美しいルイーズを愛していて、ことあるごとに迫っていくシャルルはなかなか素敵ですけどね。

実際には全然うまくいってない二人の関係=シャルルの癇癪でテーブルがひっくりかえされてたり、嫌がるルイーズの風呂にシャルルが強引に入って水浸しになったりといった出来事も、二人の熱愛度を測ることのように見られているのも、確かに客観的にみるとそうかもね。と思えておかしいしね。

最後、~強引(;一_一)だったかな。。
再読はしなけど、ジュディス・アイボリーの新刊がでたら、またよみんだろうなあ。