思いやる恋

ロスト・テキサス・シリーズの2冊目です
好評の1冊目に続いて、早いですね~。
でも、アタクチ1冊目がぬるくてあまり好きではなかったのですが。。。今回はキマシタ。(^◇^)

苦労した過去から自力で這い上がり造園家としてそこそこ成功しているペッパーは、尊敬する将軍ノ著作にサインをもらいにいき、ひょんなことから彼女が国を裏切り殺人をするところを目撃してしまう。
間違いなく犯人に仕立てられる、とおもったペッパーは安全と思われる元里親のところに逃亡する。
里親の家にたどりつくと、里親のミセス・ドレイスはすでに他界した後で、元恋人で唯一の恋人であったダンが住み込んでいた。10代のころはハンサムで裕福な少年だったダンは大人になり無骨で冷静で冷やかな男になったいたが、ペッパーに対するこだわりは変わっていなかった。

ダンは2度の命を危険に侵す任務のあと、生きたいという機動力を取り戻せずにいた。しかし、自分を傷つけたテロリストをとらえない一心で自分を囮として罠を張ることを決める。そこに突然9年ぶりにもどってきたペッパーを敵の一部と疑ってみたり、過去の思い出と重ねたり、でもやっぱり彼女はダンの彼女であるということを意識して守ろうとする。

ペッパーは陸軍将軍の犯行をどこまでダンに打ち明けていいかまよう。自分の生い立ち、過ちを自覚した上で、自分のことを信用してもらえいないんじゃないか、とか将軍の追ってがダンを傷つけるのでははないかと頻繁に心配する。ダンもテロリストに襲われたときにペッパーが傷つくことを恐れるがペッパーが何かから逃げていること、何かを隠していること、今にも逃げだそうとしていることから目を離せない。すれ違いや過去の傷をうめながら、くっついては離れていこうとする二人。

そのころホープとガブリエルは将軍の側近を殺した容疑者はペッパーであることを突き止める。そして将軍のところにいき情報を交換してしまう。そのあと、何かがおかしいと思ったガブリエルはそれ以上の情報を漏らさずにホープの元にもどるのだが。。。。
ペッパーの元に危険が近寄っている。やっと会えそうなのに!とやきもきする姉兄はペッパー捜索にさらに力をいれるのだった。そして優秀なグルズワルドがペッパーの里親のことを調べ上げ。。。

 今回はおもしろかったですね。
話はそんなに複雑ではないのですが、ペッパーとダンの気持ちのやりとりと、ペッパーのこころの揺れの1つ1つを読み取るダンの鋭いセンス。そしてとにかくめちゃくちゃなペッパー。
いいですよ。仕事に誇りを持ち、立派な大人よ!って思いながらも家族に捨てられて傷ついたペッパーが残っていて、諦めながらもあきらめきれない。でも、見つけてほしい!と思いながらもいざ見つけられそうになると、おまえみたいな悪い子はいらないって言われそうで怖くて。。つい名前を変えて逃げてしまう。ダンのことも愛しててもーすきですきで。。なのに愛してるって言われてないし。あたしはトラブルメイカーだし。って身を引こうとする。そして、最後は王子様を夢見ちゃうしね。
はちゃめちゃな性格だけど、いいですよ。こういうヒロインもたまには必要です。

前作ではホープがあまりにいい人、かわいい女の子で受け入れられなかったんだけど、今回のペッパーは弱点ありまくりでぐっとですよ。そして、ないものねだりもやめられないところもぐーー!!!
「わたしは彼に王子様になってほしかったの」とみょーーーに女の子した夢のような話をするペッパーに、「王子様を求めるには、自分も白雪姫にならなければならないのよ。あたなはそういうタイプじゃないわ」ってセリフは最高でした。さすが姉さん。しっかりつぼを押してくれますね
たのしく読めました。次は3女のケイトリン!
他のキャラの成長もみれそうで、楽しみです。