灼熱のダイアモンド

T-FLACシリーズは、なんだーかんだーと全部読んできました。結構好き、な部類に入っていたのですが、今回のは一番おもしろかった!と思います。
最初から、途中から、最後だけ、と数回読み直している状態です。
ところで、チェリー・アデアのサイトは、シリーズに合わせた動画を準備しています

www.cherryadair.com

以前はT-FLACで一つだったんですが、T-FLACでもいくつかのシリーズに分けたらしく、

いろいろあります。

Hot Ice Enhanced

本作もありえないくらい(モデル?)カッコよくって、うっとりしますね、あまりの非現実感に。
ここは英語とか関係なく写真・動画を見るために、いってみるべきですね

 

保険会社の雇われた盗品回収員であるテイラーは、最高のドロボウだった。
しかし、今回の金庫破りの前には嫌な予感に襲われ、さっさと任務をこなしホテルに戻ったところで警察に捕まり、南アメリカの小さな町で5回脱走した囚人として鎖でぐるぐる巻きにされながら牢屋にもどされたところだった。
ハントはあるテロリストの秘密を暴くために最高の泥棒を必要としており、彼女が南アメリカの牢屋にいるところを突き止め、助け出した。泥棒は目が見えない状態でかなりのダメージを受けていた。
ハントは泥棒を見つけ出すためにかかった時間にいらつきながらも、泥棒のしなやかな肢体と冷静さと狡猾さ、そして信じられないくらいの美しい瞳に性欲も感情も激しく揺さぶられるのだった。
ミスター・コントロールのハントが。自分でも同様するくらいに彼女に性的にひかれていた。
疲れ切った泥棒を片手を手錠に掛けて眠られたはずが、気づけランプで殴られて意識を失った上にまんまと逃げられていた。
 
それからさらに3か月の時間を要して、ハントはやっと最高の泥棒=テイラーを手に入れた。
今度こそ逃がさないという決意を強くして。

 もー;最高です。
誰も信用せず、自分の頭脳と感と経験だけを頼りに、っていうとT-FLACのメンバーもそうなのかもしれませんが、テイラーの過去は想像できないくらいの困難の連続なのに、たんたんとこなし、自分の運命をして受け入れ、前向き?に進む姿はかっこいいです。甘えず、頼らず、すばしっこく、賢い。
隙があればどこにでも逃げ出すテイラーを、逃がさないように抑えつけるハントの抜け目なさも素敵です。抜け目ないのか執着なのか途中で分からなくなるくらいです。

テイラーと捕まえるまで、そしてテロリストの武器庫に入っていく時にも盛り上がりがあって、緊迫感がありのって読めます。そして任務に冷静に向かわなければならないのに、テイラーを傷つけたくない、ともんどり打つハントの姿はたまらんですね。自分のペースを乱され、集中できないのに、しょっちゅうテイラーに触れたり、気を使ったり。テイラーの方も、幼いころから誰とも永続的な関係を築いてなかったこともあり、ハントと恋に落ちることに抵抗して、自分の気を散らしたり、勘違いだと思ったり。恋に落ちるのに2人して抵抗してるところもおもしろい。だけど危険と隣合わせで、興奮して楽しみながらも、お互いだけは無事でいてほしいと願わずにいられないところとかあって、言葉ではない愛を感じられました。

こういう不幸な過去を乗り越えてヒーローと対応に活躍する女性は大好きですね。
寡黙で冷静なはずがヒロイン相手にするとメロメロになってしまうヒーローとの組み合わせは特に好きで。最高です。T-FLACは続きもあるので、テイラー&ハントの結婚後の姿も垣間見えそうで楽しみです。次はマックス・エアリーズ。いつ頃かな~。