シュガーキャンディはご機嫌な

マリーン・シリーズの続きです。
いや~。テンポがいい話です。
好き嫌いはあるのでしょうが、大好きですね。こういう話は!

 

幼いころから引っ越しで貧乏だった両親の影響で、経理につよくしっかりした将来設計を持つリリーは、シェフをしながらお金を貯めて自分のレストランを持つ予定だった。しばらく前から部屋を借りているヴェロニカの家で、ヴェロニカの兄ザックを対面する。
ザックはあからさまにリリーを疑い、ヴェロニカの財産狙いと決め付け追い出そうとする。
むしろ金の収支を合わせられずヴェロニカが経理について教えてあげたというのに!!!
海兵隊のザックは非常にマッチョで保護欲がつよく、思いこみで突っ走るところがあり、その衝動的行動に、ザックにひかれながらも腹を立てるリリー。
しかし、ヴェロニカが婚約者に会いにワシントン州にいったことを(ヴェロニカに頼まれて)ザックに伝え、直接婚約者のところへ向かおうとするザックをほっとけず一緒に行くことにするリリー。
ラグーナ・ビーチからシアトル近郊まで数千キロ。強行策でキャンプ場で寝袋だけで寝たりトイレ休憩しかとらずヴェロニカの婚約者のところにたどりついてみると2人は誘拐された!といわれて。。。

 


砂時計のような体型でシュガーキャンディ色のふらふわブロンド、きれいな水色の瞳、化粧もうまく自分の体型を理解した上での服選びに長けたリリーはとっても魅力的。
頭の回転も速く、人の本質を見抜くのみ長けていて、自然にふるまっていても回りとうまくやっていけるタイプ。対するザックは18歳の時から軍隊に入り、今では古株になってしまっている。現役で活躍できる時間も残り少なくなり、最近は若手の新兵を訓練することが多くなり仕事の進路について悩んでいる。アフリカなどで医師をしていた両親に、祖父祖母に預けられっぱなしにされ、まともに抱きしめてもらった覚えもないザックは妹のヴェロニカだけを大切に思い、守ろうとする。
そして自分の感情、とくに誰かにひかれることについてとても鈍感。

事件あり、陰謀あり、悩みあり。いろいろな伏線もあって脇役たちも楽しく動きまわっていて、たのしかた~。あっと言う間に読み終わってしまいました。満足です(笑