夢を見ること

リサ・クレイパスの初現代物。。すごく楽しみであり、少し不安でありました。
3月末にアメリカで続編が発売予定です。

リバティは4歳の時父を亡くして以来、母と2人で生きてきた。14歳になって、母がボーイフレンドと住むことになったトレーラーハウスでハーディと出会い、運命的な恋を知る。
しかしハーディは自分の野心と野望のためにリバティを突き放す。完全不燃焼の恋に苦しみ、ハーディに似た男に慰めを求めながらも、ハーディでなければ埋まらない空白がある。幼い妹を抱え、妹を帰りみずろくでもない男にばかり惚れる母にあきれながら、年齢以上に頑張るリバティ。
運命はリバティに厳しく、ハーディは去り、間もなく母を亡くし、たった一人で妹とともに生きていくことになる。ハーディとの別離で少し投げやりになっていたリバティは、大学にいけるほど成績が良いわけでもなく、母の死に向き合うためにキャリアを目指して何かを始めようとする。最初は奨学金がないためあきらめた美容師の道を、ひょんなことから奨学金がもらえることになり、美容師学校に入学することができた。苦労して良い成績をとり、美容学校卒業後はヒューストンで一番のサロンの見習に入ることができた。
そして、そこで顧客のチャーチル・トラビスと出会う。最初から親しげだったチャーチルとはほどなく仲良くなり、夕飯やランチをともにし、いろいろな話をした。友人たちは、贈り物をくれたりするシュガー・ダディ(パトロンのようなもの)といってちゃかしたが、二人は友人であり、リバティにとって父にもにた存在になってくる。チャーチルのマニキュアを塗ったり、美容師としての腕を磨いたりしてリバティは一人前の美容師になることができた。人気のサロンでの美容師として、自活した、裕福ではないが満足いく生活を送り、まあまあの恋人を得、楽しい友人たちに囲まれてやっと幸せになったリバティ。
 ある日、チャーチルが落馬してけがしたことからリバティの世界が変わる。チャーチルに頼まれて、違う世界に飛び込むようにして、チャーチルの個人秘書になりチャーチルの大邸宅に妹ともども同居する。そこにはチャーチルの姉も住んでいて妹のキャリントンをかわいがってくれた。
チャーチルの愛人と勘違いされ最初は冷たくされたチャーチルの息子のゲイジとも、ゲイジの病気をきっかけに非常に親しくなる。ハーディ以外に愛せる人はいない、と長い間思いこんでいたのに、今までのだれよりもゲイジにときめく。二人はまわりの祝福を得て、付き合うようになる。
 そんなゲイジとの2度目のデートでリバティは懐かしい青い目をしたハーディと再会し、当時はリバティを拒絶したハーディが今度はリバティを取り戻したいという。
ゲイジを愛しはじめたのに、でもハーディは誰よりも大事な人。。。と混乱し、どうするか悩むリバティ。

ってあらすじ書くと、とにかくたんたんとしてしまう話です。

 
でも、苦労しながらも妹を愛し、ハーディを愛するリバティの姿が生き生きとたんたんと書かれていて、ロマンスというか成長期というか、でも面白いんです。
リバティの目を通して学生時代を過ごし、胸が痛くなる思いや、切ない思いを味わえる。
ゲイジにひかれて、においや感触まで味わえるような。なんか、感情的になまなましい話でした。
病気になったゲイジを看病するあたりから最後にかけて、特に気にいりました。
今までのクレイパスと違って、ヒロインが肉感的でヒーローのゲイジが細見なのもなんか新鮮。ヒストリカルでは処女性について神聖な部分を含んでいたけど、現在ものらしく最初の経験もさらっと流すし、相手も本当に好きな人じゃないしね。なんだかそういう部分も時代背景に?キャラクターに合わせて書いてるのをよんで、(素人ですけど。)うまいなぁとおもいましたよ

何度も読み返しそうです。